2011.9.29.砂
- カテゴリ: 日記
- 2011/09/30 06:05:11
乾いた風に
さらさら
撒かれた水に
しとしと
走り回れば軽く舞い
捏ねて混ぜればどっしりと
良く晴れた日の遊び場で
子どもが来るのを待っている
軽やかに
柔らかに
広く佇んで
日の光を受けて
乾いた風に
さらさら
撒かれた水に
しとしと
走り回れば軽く舞い
捏ねて混ぜればどっしりと
良く晴れた日の遊び場で
子どもが来るのを待っている
軽やかに
柔らかに
広く佇んで
日の光を受けて
薄明かりの中
足元からゆっくりと
薄墨の色合いをした
青紫の雲が
次第に赤色に染まる
その赤も
儚いほど薄い紅で
輝く朝日の姿には
程遠く見えるけれど
段々に色を増しながら
近付く光を予感させる
真っ赤な輝きが
招かれて射し込んだ
夕暮れを過ぎて
人影の途切れる
夜の入り口は
どこかゆっくりと
時が流れるようだ
月のない夜空に
僅かな星が佇む
風が凪ぎ
しんとした中
そっと流れる
虫たちの声
秋の深まりを告げる
染み渡る歌
すっかり暗い道を
てくてくと歩く
外灯の照らす通りから
段々と離れていく
漆黒
と言うのだろうか
星が僅かに瞬く道は
しんと張り詰めた空気があり
どこか現実離れした
不思議な気分になる
今日の一日を
朧気に思い
冷気の深まりと共に
少しずつまどろむ
眠りに着いて間もなく
懐かしい風景の中で目覚めた
目に映る過ぎ去った筈の場所に
ああこれは夢だと気付く
確かな手ごたえがあるのは
印象が深いからだろう
現実の時間に合わせたのか
その場所も今は夜の中だ
夢見心地の中で
もう一度眠りに就けば
いつもの天井の下で
現実...