2011.11.9.秋雲
- カテゴリ: 日記
- 2011/11/10 06:04:52
空の姿を
所々に見せながら
聳える木々の上を
風と共にゆったりと
白い姿で
遥かに渡る
眺めていると
冷気を忘れ
ただ風に包まれて
季節に思いを馳せる
柔らかに染まる
明け方の空の下
空の姿を
所々に見せながら
聳える木々の上を
風と共にゆったりと
白い姿で
遥かに渡る
眺めていると
冷気を忘れ
ただ風に包まれて
季節に思いを馳せる
柔らかに染まる
明け方の空の下
落ちる木の葉が
いつしか黄や赤に変わり
寒暖を繰り返した風が
冷たいものになれば
肌寒さと共に
移る季節を実感する
穏やかに照らす朝日
空高く浮かぶ月
目に映る景色は
厳しさと暖かさをたたえ
澄んだ空気と共に
儚くも美しい
じっと佇み
時には啄ばみ
朝の川面の
照り返しを受けながら
そこに居て
一日を暮らす
白い翼を休めつつ
岸からの眺めを
意に介せず
堂々と
流れの中に立っている
鳥の声
草を刈る音
起き出している町
日は
射していないけれど
夜が明けたのだと
まどろみの中で気付く
雲の向こうの
朝日の様に
明けては暮れて
繰り返される
自然の営み
慎ましい暮らし
水の音に気が付いて
洗濯物を取り込んだ
曇り空のお昼時
激しさはないけれど
途切れることもなく
しとしとと降り続く
虫達は声を潜め
鳥達は羽を休め
読みかけた本を
私はそっと開く
穏やかに
時が流れてゆく