2011.12.24.湯たんぽ
- カテゴリ: 日記
- 2011/12/25 08:51:11
ストーブの上の薬鑵
呟くように湯気を立てる
そっと下ろしたら
こぽこぽと
注ぎ込み
布で包む
温かに暮らす
先人の知恵
ストーブの上の薬鑵
呟くように湯気を立てる
そっと下ろしたら
こぽこぽと
注ぎ込み
布で包む
温かに暮らす
先人の知恵
それは
耳元に囁き
頬を撫で
携えた冷気を
朝日に溶かし
渡り鳥たちを
遥かまで見送った
雲が流れ
木々が揺れ
ざわめきが走り
空が広がる
しんとした庭に
笑い声が響く
朝の風景
掃除と
式典の準備を整えたら
瞬く間に
帰りの支度
次に会うのは
年が明けてから
元気な笑顔を心に刻み
年の明けるのが
楽しみになる
葉を落として
木々は身軽になり
降りた木の葉たちは
敷き詰まり地を温める
降りる冷気に気付いて
そっと閉める窓の向こう
告げられる季節に
もう一度ストーブを焚く
行き交う風に似た
静かな暖を呟き
忙しさの空気を
穏やかさに変える
自然の移ろいのように
ゆっ...
後から後からやってきて
いつの間にやら一面に
川の面に集まって
何の話をするのだろう
大小さまざま身を寄せて
渡る間の羽休め
普段静かな水面にも
白い羽ばたき集まれば
照らす朝日の眩しさに
一層色が映えていく
冬の間の静かな朝の
そっと賑わう川面の景色