Nicotto Town


アストンのつぶやき


   

2012.2.6.雨と傘の中

冷たいものに気が付いて

広げて掲げる傘の中


転がるように

ぱらぱらと


刻むリズムが

心地良い



静かにそっと佇んで

耳を澄まして包まれたなら



暮らしは大人になったけど

この音だけは変わらない



水の溜まりを楽しむように

幼い心を覗かせる

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2012.2.5.さえずりと笑い声

明るさに気付く頃

鳥たちは目覚めていて


窓を開け放てば

朝が視界に広がる


日中の陽射しは

既に春の気配で


川沿いの草原に

子ども達の声が聞こえる


暦の上では春


寒さは行き来しつつも

季節は巡ってゆく

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2012.2.4.窓から射し込めば

浮かび上がる

うっすらと


告げるのは

夜の終わり


山の向こう

雲の彼方


影が解ける頃

さえずりが聞こえ


一日の始まりが

一帯に広がっていく

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2012.2.2.雪のあと

公園の木々

時計に噴水


薄墨のような

一面の雲


見渡す限り

銀色の朝



昼過ぎの太陽が

遠慮がちに顔を出せば


跡形も無く融けて

風景は日常に戻る



そっと佇む雪だるま

夢のあとを明日に伝える

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2012.2.1.雪の樹

真っ白な歩道に

ざっくりと歩み出せば


新しい足跡が

一歩ずつ刻まれる



渋滞を抜ける間に

風が掃っていったのか


灰色だった空は

深い藍色をしてみせる



見上げる枝は

外灯に照らされて


真綿に包まれた姿で

凛として浮かび上がる



どこまでも続く

銀色の森の中

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