2012.2.11.さえずりと朝日
- カテゴリ: 日記
- 2012/02/12 07:19:16
光に気付く
耳を傾ける
彼方は赤く
鳥は告げる
夜明けの音
帳を開けて
待ちわびて
瞳を向けて
迎え入れる
夜の終わり
光に気付く
耳を傾ける
彼方は赤く
鳥は告げる
夜明けの音
帳を開けて
待ちわびて
瞳を向けて
迎え入れる
夜の終わり
人ごみを抜けると
バスがやってきた
時間を間違えたかと
慌てて駆け出せば
只今遅れておりますと
謝罪のアナウンス
偶然のタイミングの
一つ前のバスで
呼吸を整えると
ようやく目に映る景色
慌しさの中で
ほっと一息つけば
絡まっていた頭が
そっとほどけていく
引き締まるような
冷気の朝
青白い世界に
今日の一歩踏み出す
外に出掛ければ
足跡一つ無い
そこは一面の
均一な銀の絨毯
損なわないように
端へと踏み入って
表の色合いを
柔らかな朝日と楽しむ
ざくざくと
足元の氷が笑う
冷たいものが
頬に触れた
外灯の明かりで
粉雪だと気付く
さらさらと道を渡り
波の様に寄せては返す
白い姿は
しぶきのよう
小さな光の粒になり
夜空を渡って染めてゆく
降り注ぐ
雨にほどけるように
移り行く様は
空を渡る雲のよう
白と灰色の
景色はどこへ行ったのか
そこはかとなく
漂う僅かな暖気
気が付く頃
季節は巡っている