2012.4.19.一足早く
- カテゴリ: 日記
- 2012/04/20 05:59:23
ジーイジーイジーイ
開け放った窓から
不意に訪れた音
そう言えば
暖かくなったなと
そんな風に思った矢先の
初夏を告げる虫の声
宵の入りに届く
季節の変わり目の便り
ジーイジーイジーイ
開け放った窓から
不意に訪れた音
そう言えば
暖かくなったなと
そんな風に思った矢先の
初夏を告げる虫の声
宵の入りに届く
季節の変わり目の便り
ふわりと舞い
花の香を湛え
冷気を包む
柔らかな風
物静かな語らいに
そっと答える花びらの
舞い散る様さえ
美しく飾り
仄かに
夏の香を拾い
颯爽と
空に向かってゆく
ここにもあった
あそこにも
散った桜の花びらを
一枚一枚拾ったら
両手いっぱい
集まった
砂とお水を混ぜたなら
どろりとスープができまして
添えた桜の花びらに
いただきますのご挨拶
春の陽射しは
あたたかに
子どもの元気を
照らしてく
しんとした空気
川沿いの朝
穏やかに行き交うのは
散歩される方々
小鳥が囀って
鯉が背を見せる
凛と立つ木立は
若い葉を伸ばし始め
年齢を重ねた幹を
桃と黄緑で彩る
昇り来る
朝日の中に
柔らかな色合いで
仄かに語りかける
光が漏れる
カーテンの向こう
開け放てば
包まれる全身
見渡せば
冴える世界
胸を張り
吸い込めば
春の香が
広がった