2012.5.28.轟き
- カテゴリ: 日記
- 2012/05/29 05:48:49
風が呼ぶ
雲を呼ぶ
がらごろがらごろ
遠くのお空にあるのかな
雨はこちらに呼ばれない
がらごろがらごろ
光る姿も見せないけれど
声は確かに届いてる
がらごろがらごろ
も一度どこかに呼ばれたら
口を噤んで飛び去った
風が呼ぶ
雲を呼ぶ
がらごろがらごろ
遠くのお空にあるのかな
雨はこちらに呼ばれない
がらごろがらごろ
光る姿も見せないけれど
声は確かに届いてる
がらごろがらごろ
も一度どこかに呼ばれたら
口を噤んで飛び去った
窓から吹き抜ける
暖かな風
囀りと薫りを運び
風景が頭を過ぎる
じっと思いを馳せて
時の流れを思い
過去を振り返る
穏やかな午後
はらはらと舞う
傘にそっと打ち付ける
耳に心地よく残る
どこか懐かしい音色
乾いた土を
優しく湿らせて
眠るような草木の影に
そっと身を寄せてみる
他に何者さえも
動くことの無い世界
しっとりと
時の流れに佇む
駆け足で
一日を過ごす
帰り道も
どこか忙しない
時刻表を見て
到着を待てば
ふと我に返り
息を整える
日々の暮らしの
先を急ぐ中で
ときに立ち止まれば
地に足が付く
光源は
足元の向こうに
夜を語るには
まだ少し早いのか
紅と蒼のコントラスト
渡る雲を染めて
滲むように繊細に
それでいて大胆に
風と水と光とが
悠々と靡かせて
いっぱいに描き出す