2012.8.5.涼を呼んで
- カテゴリ: 日記
- 2012/08/06 05:41:58
カーテンが揺れる
風が吹き抜ける
心地よく身を寄せれば
冷たい雫が顔に当たる
遠くの雷鳴が知らせた
夕立の訪れ
ざあざあと走り
真夏を湿らせる
カーテンが揺れる
風が吹き抜ける
心地よく身を寄せれば
冷たい雫が顔に当たる
遠くの雷鳴が知らせた
夕立の訪れ
ざあざあと走り
真夏を湿らせる
太陽は
山の向こうに
星の瞬きには
今少し早く
残り火の朱が
僅かに雲を染め
淡い水色の空を
薄く長く漂う
佇めば届く
心地良い風
一日の火照りを
優しく掃い包む
意見交換の時間は
大抵沈黙から始まる
聞きたいことがあったので
思い切って手を挙げた
帰り掛けに呼び止められて
原稿用紙を渡される
私が書いて良いのですか?
遠慮なさらず是非どうぞ!
そんなこんなで頭を捻る
研究会の感想文
一度書いてみて
それから読み直して
受け取る皆さんが
読んだ気持ちを考えて
来月のお便りに
時節の言葉を添えながら
「今年の夏は
如何でしたか?」
盛りの中で書くのも
ちょっと不思議な気分だけれど
少し振り返っては
言葉を紡ぎなおして
夕方を迎える空
やってきた雲が覆う
西の光に気付き
眩しくも見上げてみる
沈み行く太陽の
明日へのメッセージだろうか
赤く真っ直ぐに
幾つもの帯を伸ばし
煌きを携えながら
姿は見せずとも
幾重にも重ねながら
まばゆさを届けていく