2012.9.3.一夏越えたら
- カテゴリ: 日記
- 2012/09/04 05:54:53
真新しい
ひとつ大きくなった靴
買ってもらったよと
嬉しそうに自慢気に
その口ぶりが
まさに大きくなった証
嬉しいのはきっと
靴のことばかりでなく
大好きな家族から
それに自分自身でも
この季節の間に大きくなった
...
真新しい
ひとつ大きくなった靴
買ってもらったよと
嬉しそうに自慢気に
その口ぶりが
まさに大きくなった証
嬉しいのはきっと
靴のことばかりでなく
大好きな家族から
それに自分自身でも
この季節の間に大きくなった
...
風に混じった冷たいものに
気付いてそっと
窓閉める
僅かに抜ける
隙間の風の
届ける音は
雨便り
奏でる音は
勇ましく
ざあざあびゅうびゅう
駆け抜けて
気付けばしいんと
静まりかえって
秋の歌声
響...
しとしと
ざざぁ
ドドドドド
ピカッ
ゴロゴロ
ビュウビュウ
ごうごう
夏の終わりだ
秋の始めだ
告げに来たぞと
雷雨の嵐
息を潜めて見守れば
辺りをすっかり洗ってく
どれ程ときが
経った...
深い紺色が
一瞬瞬いた
それは雷
遠くの空から
光で知らせてる
雲の切れ間に
ぽっかり浮かんで
それは月
光の輪を
空に滲ませる
ぴかりと瞬いたり
じいっと照らしたり
見上げて見るたび
違った光
歌声の虫たちも
草かげに隠れたろうか
音をすっかり掻き消して
辺りをすっかり濡らしてく
どうどうざあざあ
俄な賑わい
寝入りの大地に潤い届け
秋の息吹を誘い出す