私が住んでいるマンションの近く、もしかするとお寺かもしれない。あるいは大きな戸建の家、庭が広く、立派な塀で囲まれたところ…。実はよく覚えていない。たいていは朝だった、出勤前、自転車でとおると、ごくたまに、門の脇に、水をはった青いバケツが置かれているのを目にした。「ご自由にお持ち下さい...
日々のはざまについて、
地上でみた夢の記憶、
地中で見られた眠りのすきま、
絵画や小説、想像世界、花たちなどについて
静かに渡りを記述しています。
私が住んでいるマンションの近く、もしかするとお寺かもしれない。あるいは大きな戸建の家、庭が広く、立派な塀で囲まれたところ…。実はよく覚えていない。たいていは朝だった、出勤前、自転車でとおると、ごくたまに、門の脇に、水をはった青いバケツが置かれているのを目にした。「ご自由にお持ち下さい...
献血をしたら、次の日、貧血なのだろうか、懈怠感、脱力感、ふらつき…。何なのだ?
ぼうっと、買い物へ。弱虫だなあ。
公園の田んぼは水を張っているが、まだ苗は植わっていない。
水を張っては、水を流すのをやめる、のくりかえしなので、
池のようにもみえ、水たまりのようにもみえ。
儀式のように...
昨日は急な雷雨。
雨上がりの公園。
あちこちに水たまり。
芝生では、まるで小さな池のよう。
そうだ、この水たまりを池にみたてるのがすきだったと思い出す。
家の小さな庭、家と塀の間を、小川のようになっていた、雨あがりの、
あるいは雨の光景。
これは、川だ、家は川のほとりに建っているのだ、
そう思ってわ...
今日は自転車で少しだけ探検をした。
初めて行く近くの美術館、隣は民家園。
どちらも湧水がある。民家園のほうではホタルも育てているらしい。
黄色い菖蒲と青い菖蒲、姫シャガ。小さな丘陵。青葉、緑。
その日、美術館で見た、酒井抱一の『絵手鑑』という、
画集みたいなもののなかに、
こんな木々が描かれていた一...
今日は、ひときわおおきい赤い夕陽が落ちたようなきがした。
泉鏡花の言葉をネットでみかけた。
『世間にたそがれの味を、ほんたうに解して居る人は幾人あるでせうか。多くの人はたそがれと夕ぐれを、ごつちやにして居るやうに思ひます。夕ぐれと云うと、夜の色、暗の色と云ふ感じが主になつて居る。しかし、たそが...