Nicotto Town ニコッとタウン

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眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

小さな手帖のひらき戸に…… 序詩

これは ぼくが ひとりで あつめた
風の ゆくへに ちつた 言葉の くづだ
あの日 草原(くさはら)で びよせた スターダストの
かすかな 記憶の 燃えさしだきみと わかちあつた 朝の しづくや
マントを 濡らした 冬の 旅の 雪
そして ぼくの 個影(こえい)の あしもとに
そつと 芽生へた 春の...

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不協和音(モンク)が響く溝(ドブ)の底で

波止場のスピーカーから零れる、不協和音。
セロニアス・モンクの『Round Midnight』が、冷たい霧を切り裂いていく。
すべてを失った「俺」は、一人の老人の贖罪を背負い、
十何年ぶりに、潮風に朽ちていく故郷の港町へと降り立った。背中に触れた、旧友の巻尺(メジャー)の冷たさを思い出す。
「よせ、...

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寂れた港町

天動説のように重く、不揃いな足音が響く。
セロニアス・モンクのピアノが、錆びついた波止場のスピーカーから零れていた。
不協和音。それはこの寂れた港町に、あまりにもよく似合う。霧が、安物のトレンチコートを濡らしていく。
タバコに火をつけたが、海の湿気ですぐに消えた。
誰もいない倉庫街。
行き場を失った...

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ノートルダムの白夜――霧と石の独白3

個影(かげ)を伴い、霧の中へ私は錆びついた身体を動かし、ゆっくりと歩き始めた。足元には、朝の光が残酷に描き出した私の影——いや、これはただの光の悪戯ではない。私の過去、私の罪、私が切り捨ててきたすべての残骸が凝固した、もう一つの肉体。「個影(おまえ)」だ。お前は私を嘲笑うこと...

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ノートルダムの白夜――霧と石の独白2

霧はもはや、私の外部にあるのではない。これは私の肺腑を満たし、脳髄を侵し、魂の最も暗い裂け目から溢れ出た、私自身の本質だ。見上げるノートルダムは、暗澹たる巨石の塊にすぎない。何世紀もの間、無数の人間がここに跪き、涙を流し、救いを求めて叫んだ。だが、その叫びのどれ一つとして、あの冷徹な石の肌を穿つこと...

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