覚えている青春エピソードは?
- カテゴリ: 今週のお題
- 2026/03/24 10:58:35
薄汚れた雑居ビルの屋上、
午前二時の風は、十六歳のナイフみたいに冷たかった。
俺と相棒は、百円のライターでマイルドセブンに火をつけ、
星も見えない街の灯りを見下ろした。「いつか、ここを出ていけるか?」
相棒が煙を吐き出しながら尋ねる。
俺は答えなかった。
答えは、ポケットの中で錆びついた鍵みたいに、...
薄汚れた雑居ビルの屋上、
午前二時の風は、十六歳のナイフみたいに冷たかった。
俺と相棒は、百円のライターでマイルドセブンに火をつけ、
星も見えない街の灯りを見下ろした。「いつか、ここを出ていけるか?」
相棒が煙を吐き出しながら尋ねる。
俺は答えなかった。
答えは、ポケットの中で錆びついた鍵みたいに、...