おしゃれは忘れていないと思うんですよ。
しのぶさん。
医者として薬や毒の研究もして、怪我人の面倒も見て、
柱として業の鍛錬して、会議に出て各地の話を聞いて、
自分の時間ってほとんどなかったとは思うのですが。
唇に少し、紅を引く。
髪飾りを忘れない。
そういう、ほんの少しの身だしなみ。
お姉さんのカ...
ほんのり楽しい、まったり時間。そんな場所。
おしゃれは忘れていないと思うんですよ。
しのぶさん。
医者として薬や毒の研究もして、怪我人の面倒も見て、
柱として業の鍛錬して、会議に出て各地の話を聞いて、
自分の時間ってほとんどなかったとは思うのですが。
唇に少し、紅を引く。
髪飾りを忘れない。
そういう、ほんの少しの身だしなみ。
お姉さんのカ...
暑すぎて、頭が動かない。
どうしよう。雨乞いでもしてみようか。
緑のお茶を入れて、ちょっとだけほっとした気持ちで、
空に向かって、気温を下げてねって思いながら、
歌ってみよう。
Singin' in the Rain
もしもピアノが弾けたなら、の歌も好きだなあ。
少し切ない感じの歌詞で、
でも濡...
今日はね。お庭でお茶会を開くのよ。
テーマは、薔薇の花。
綺麗に咲いたひと群れのある場所で。緑の輝きと、花の香りを喜ぶの。
お茶には、砂糖漬けにした薔薇の花びらを浮かべて。
アッサムが良いかしら。それともニルギリ?
薔薇のジャムを使ったクッキーと、スコーンを用意しましょう。
塩気のあるものもほし...
ひさかたの 光のどけき春の日に 静心なく花の散るらむ。
紀友則
春が近くなると、この一首を思い出す。
まだ梅も開いていないのに、桜の幻想を思う。
花の散るのを惜しむような、
それでいて、その光景を称賛しているような、
さまざまな心の動きを、散る花に重ねて、
季節が廻ったのだと。
何かが終わって、何...
寒さは去らないのかと思えていたのに、
花が、咲き始めた。
季節は廻っているのだと、
時は動いているのだと、
世界のあちこちの、小さな隅っこにある、
命が教えてくれる。
うつむいてばかりでアスファルトの色しか見えなかったのに、
星が、見えた。
顔を上げるだけでいい、
わたしたちはここにいるよと、
...