Nicotto Town ニコッとタウン

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眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

旅びとの唄

高原の秋は 乾いた風からはじまる
白樺の林を抜け 枯れはじめた草の葉を揺らし
風はどこへ行くともなく ただ吹き過ぎて
私の古い外套の 襟をそっと濡らしていく一本の道を 私はひとり歩いている
振り返れば 遠い山並みが青く翳(かげ)り
ちぎれた雲が 冷たい空の果てへと
私の知らない 明日の国へ急いでいる...

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窓をたたく雨の音楽

かすかな音楽が 梢からこぼれて
私の小さな部屋の窓を そっとたたく
それは冷たい 秋の日の雨だれ
銀の糸にむすばれた しずくのつぶやき失われた季節の おもいでをあつめて
ひとつぶ、ひとつぶ、ガラスを濡らす
きみはどこかで この同じ唄を
かすかなため息と きいているのだろうかそよ風のようには もう歌え...

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遠いともしび

青い夜の天(そら)の はるかな深みに
小さなともしびが ひとつまたたく
それは私の けして届かない
古い約束のような かすかな光風はそよぎ 記憶の草地をわたって
見知らぬ調べを 私の窓に運ぶ
きみとむかし 見上げたあの星は
いまも誰かの かなしみを照らすのだろうか夜のしじまに 銀の砂を撒くように
ま...

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10月の涙

青く すきとおる十月の空から
ひとしずく こぼれて落ちたものは
あなたの だれにも見せなかった
いちばん きれいで さびしい涙ひそやかな 森のひかりのなかで
それは ちいさな露の粒となり
枯れかけた草の葉を 濡らしている
静かに 静かに ただうつむいてかなしみは 風がすべて連れてゆく
あの ちぎ雲の...

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風のゆくえ

それは どこから来たのだったろう
かすかな 薄紅の 夕ぐれの雲のすきまから
それとも だれも知らない 古い林の
青い 小さな木の実の おちる音からあなたは だまって そこにいて
僕のさしだす 冷たい両手を
まるでおくりもののように 受けとめてくれた
あの わすれられた 五月の午後風は いつでも すぎ...

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