ストロード・ロードの夜霧
- カテゴリ: 日記
- 2026/09/10 21:36:42
錆びついた錨が、波に洗われている。
ここが俺の返ってきた港。
だが、歓迎の灯台などどこにもない。
あるのは、低く垂れ込めた灰色の雲と、
潮の香りに混じる、安いバーボンの匂いだけだ。夜霧の向こうから、聞き覚えのある咆哮が聞こえる。
ソニー・ロリンズのテナーサックス。
男たちのむせび泣きを、そのまま真鍮...
ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。
錆びついた錨が、波に洗われている。
ここが俺の返ってきた港。
だが、歓迎の灯台などどこにもない。
あるのは、低く垂れ込めた灰色の雲と、
潮の香りに混じる、安いバーボンの匂いだけだ。夜霧の向こうから、聞き覚えのある咆哮が聞こえる。
ソニー・ロリンズのテナーサックス。
男たちのむせび泣きを、そのまま真鍮...
やわらかな薄紫のパステル画のなかで
風は、あるかなきかに震えている。
誰も傷つけない、うつくしい嘘だけが
この小さな部屋を、そっと満たしている。ねじを巻けば、いつかきいたオルゴール。
すこし古びた、やさしい調べ。
私たちは、おたがいの偽善に微笑みながら
ガラス細工の未来を、しずかに毀(こわ)してゆく...
偽善のなかに息をひきとる街の
ひそやかな、あまりにひそやかな崩壊。
窓をひらけば、うつくしい嘘の雲が
あんなにしろく、流れてゆく。さよならを告げる小鳥たちさえ
きまった身ぶりの、きまった歌をうたい
私たちは、たがいのやさしさに甘えながら
しずかに、なにかを毀(こわ)している。(それなのに、なぜだろう...
……ああ、ごめんなさい。また、あなたを不愉快にさせるような、くだらない男の繰り言を並べてしまいましたね。
ルッキズムがどうだの、読書感想文の輩がどうだの、そんな世間の泥溝(どぶ)をかき回しては、一人で悦に入っている。私は本当に、救いようのない業の深い男です。 けれどもね...
ねえ、笑ってやってください。
私は先日、街の大きな本屋で、いま流行りの「外見至上主義(ルッキズム)を批判する」とかいう小綺麗な新書をめくってみたのです。そこには、容姿で人を判断するのは前時代的だの、ありのままの個性を愛せだの、いかにもお行儀の良い正論が、まるで仕立ておろしの制服みたいに整然と並んで...
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