Nicotto Town ニコッとタウン

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眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

たまゆらの傷

人間は、一瞬のまぼろしを食べて生きている。ほんの「たまゆら」の出来事だった。
時計の針で言えば、わずか数秒。通りすがりの見知らぬ人と肩が触れ合った、その程度の、取るに足りない時間。それなのに、私の胸の奥には、まるで錆びた剃刀で生身を切り裂かれたような、深く、惨めな傷跡が残ってしまった。他人は言うだろ...

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蒼の夜汽車に寄せて4

夜汽車は ひとりきりの僕を乗せて
昏(くら)い夜の谿(たに)を ひたすらに走る
耳の底で 鳴りやまぬ古いチェロの音楽(うた)は
もう 誰の記憶でもない 寂しい調べだ窓のむこうの どこまでも青い闇から
冷ややかな月の光が 追つてくる
白い霧が立ち込め 風が窓を叩けば
見知らぬ僕の個影(こえい)が どこ...

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蒼の夜汽車に寄せて3

夜汽車は ひとりきりの僕を乗せて
昏(くら)い夜の谿(たに)を ひたすらに走る
耳の底で 鳴りやまぬ古いチェロの音楽(うた)は
もう 誰の記憶でもない 寂しい調べだ窓のむこうの どこまでも青い闇から
冷ややかな月の光が 追つてくる
いくら速度(はやさ)をあげて 逃げやうとも
あの白い光は 僕の肩を ...

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蒼の夜汽車に寄せて2

夜汽車は どこへ僕を運ぶのだらう
窓のむかふには 昏(くら)い夜のひろがり
かすかにひびく 古いチェロの音楽(うた)が
僕の耳の底で ずっと 鳴りやまずにゐるあゝ それは 遠い秋の日の記憶のやうに
ともされたランプのひかりのなか
あかい紅葉(もみぢ)の葉が ひとひら、ふたひら
僕たちの足もとに 落ち...

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蒼の夜汽車に寄せて1

窓の外(と)は 青い夜の谿(たに)だらうか
うすいガラスに映る 僕の顔は
なつかしい人の面影(おもかげ)に似て
ただ 黙つて 流れてゆく……おまへの知つてゐる 美しいもの
風の音(おと)や 白い草の花や
遠い日の かへらない約束よ
僕は なぜ ここに乗つてゐるのだらう夜汽...

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