第十章
普段通りの生活の中で、彼が私を抱き締めてくれた香水や優しく触れた心地よさは忘れられなかった。2日経ったお昼頃にようやく彼からの連絡が入っていた。「ごめん、少し忙しくて」そんな事を言っていた。人にはそれぞれ時間配分があるし、予定もあるだろうし「大丈夫だよ」そう答える事にした。彼と会うまでの3週...
精神的な疾患を持ってる私の気楽に気楽に生きたい願望です~!
ちょこちょこ愚痴も入りますが、嫌な思いをされる方がいたらすみません><
第十章
普段通りの生活の中で、彼が私を抱き締めてくれた香水や優しく触れた心地よさは忘れられなかった。2日経ったお昼頃にようやく彼からの連絡が入っていた。「ごめん、少し忙しくて」そんな事を言っていた。人にはそれぞれ時間配分があるし、予定もあるだろうし「大丈夫だよ」そう答える事にした。彼と会うまでの3週...
第九章
3週間後の水曜日にまた会う約束をして、私は彼の部屋を後にした。帰り道の途中、喫煙所を見つけ私は煙草を吸おうと思い、立ち寄る事にした。正直な所、「嬉しかった」それが何よりも私の本音だった。私がふと思った身体を求められる事が無かったことが「嬉しかった」のである。喫煙所に人は誰一人もいなく、私一...
第八章
彼と向き合って話をしていた数時間は楽しかった。そしてそれと同時に悲しくもあったのだ。元カノさんの話やら、彼の抱えているストレスを沢山話してくれた。やはり、現状に生き辛さを感じている様だったが、彼が常に笑顔でいる事に悲しみを感じずにはいられない私がいた。「瑠偉は辛い事が多いのかもしれないね」そ...
第七章
彼の家へと歩き始めて10分程だったか、小さなアパートを指差し、「あれが僕の家だよ」とアパートの一室を教えてくれた。「寒いね」なんて言葉を交わし合いながら、彼の部屋の前まで来ていた。「温かい飲み物でも飲もう」そう言って、彼は私を部屋へと招き入れてくれた。一人暮らしにしてはやけに綺麗な部屋に驚い...
第六章
友人と会って話をしてから時間はあっという間に3ヶ月は過ぎようとしていた頃、一切の連絡を取り合っていなかった彼から連絡が来ていた。「久しぶり、元気してる?」私はまた気分が堕ちてしまわないかと不安だったのだが、文字だけの世界、顔が見えない事もあり、大丈夫だろうと思い「元気だよ、瑠偉は?」そう返し...