今年もサトイモが大きくなってきた。庭に植えた野菜も果物も、いつか子供のために子供に食べてほしいと思って家庭菜園で育てたけれど、今のところ庭の虫さんとか近所の人が食べている。来客が食べている。子供のために作ったのに、子供の口に運ばれることがない。インドのタージマハル作った人も、こういう気持ちだったのか...

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雑草のように生える花というものがある。一度庭に植えるとあとは季節がきたら自然に何度も咲いてくれるコスモスが、いっぱい生えすぎた。生えすぎたので刈り取って、そのまま捨てるのもしのびないので、花瓶のない貧乏な家だから、空き瓶にコスモスを生けた。戦時中か戦後の貧しい家かよっていう侘しい生け花ができあがり、...

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おもちゃコーナーでどれがいいのか好きに選ばせたら、拳銃のおもちゃが欲しいと言う。拳銃なんだ！といつも意外でかわいい。吸盤で壁にくっつくプラスチックの矢形弾を、引き金をひいて弾き飛ばすタイプのおもちゃだった。それを持った子供、おおはしゃぎ。「これでゾンビがきたとき、ゾンビと戦えるねー」という。そんなふ...

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親切を無に帰す子供の純朴さときたら。これは健康にいいんだ～と、サトイモ蒸したまんじゅう作る。甘さ控えめでもこの季節のサトイモ美味しいんだからほらよ、と食べさせようとするけれど、灰色っぽい見た目の不格好な手作りお菓子なんて子供はまったく受け付けない。美味しいんだよ～と目の前で食べても食べてくれない。共...

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子供に「こんな服がカワイイのだよ～」と誘導した日は一度もないけれど、何も言わずとも子供が子供のお姫様ドレスをみると「かわいい！」「こんな服着たい！」と言ってる。はぁ～そんな子供がかわいい。ドレスの実用性がないので、買わずに、自分の大人服をリメイクした長いスカート作ったけど、やっぱり売り物の服のほうが...

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