NIPPON RISE
- カテゴリ: 日記
- 2022/01/11 20:18:51
第一章IN THE WAKE OF CAT FISH(後編)
そのときファミレスのテーブル上には5品の料理が並んでいた (いつの間にか4品目、5品目も届けられていたのだ) ①鯰の刺し身 ②鯰のカルパッチョ ③鯰の開き(抑えめ塩焼き) ④鯰の髭バター和え ⑤鯰の...
ひとまず
第一章IN THE WAKE OF CAT FISH(後編)
そのときファミレスのテーブル上には5品の料理が並んでいた (いつの間にか4品目、5品目も届けられていたのだ) ①鯰の刺し身 ②鯰のカルパッチョ ③鯰の開き(抑えめ塩焼き) ④鯰の髭バター和え ⑤鯰の...
第一章IN THE WAKE OF CAT FISH(前編)
日本海底の大和堆や武蔵堆をかすめ そのさらなる地底で たまさか微睡んでいたものが 今何故か(いや、必然なのか)目覚めようとしている それも数十万年振りに
大粒の雪が降って...
カウンセラー室のデスクで,室長の彼女は間もなくここに来るであろう愛子を待っていた。予想に違わず、数分後に、恵須病院の4階にあるこの部屋のドアにノック音が響いた。まだ、窓外から聞こえる病院の入り口からの救急車のサイレンの余韻がわずかに残っている。
ドアを開けて入ってきた愛子を一目見た瞬間に、彼女は自...
自室の窓を全開にして、枠の下に両肘をつきながら、流れゆく雲を見つめていた。心地良い風が流れ込んできた。青い空と白い雲。遠くに見えて、でも近くに感じた。
どこかで人の声がしている。何を言ってるかわからない。穏やかな昼下がり。何の予定もない。何をすべきか決める必要もない。わかっているのは、このあとも...
瑛子が学校の帰り道に愛子に話しかけた。「今度の土曜日、空いてる?見たい映画があるんだけど、よかったら」
愛子は少し考えるふりをして、振り返りながら瑛子に手を合わせた。「ゴメン!その日はダメ」瑛子は本能的な感覚で瞬意に気付き、にこやかに応じた。「こちらこそ急にゴメンね。慶子でも誘ってみるわ」
『瑛子...