Nicotto Town


あなたに会えてよかった♪


なんでも思いついたことを書いてます^^

【第14話・最終回】天使坂のソロキャン

天使坂キャンプ場。とっぷりと陽が落ち、周囲を薄暮が、薄墨を流したように包んでいて。駐車場にポンコツを停め、ドアをけ破る様に開けて、俺はテントサイトに一直線に駆けていったんだ。
あちこちで、夕食の宴を準備する焚き火の灯りがともっていてさ。楽しそうな話声がしててさ。でも俺は、そんなことに頓着してる余裕も...

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【第13話】天使坂のソロキャン

「んっ… めっちゃいい景色だな… やっぱり来てよかったよ」俺は高原の澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込んだ。サイト近くをせせらぎが流れるこのキャンプ場は、銀河高原っていう割と穴場なとこだって、以前クマさんから聞いたのを覚えてて、連休の大宮キャンプの翌週、誰にも言わずに来てみた...

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【第12話】天使坂のソロキャン

キャンプ場の朝は早い。クマさんのテントからは、昨夜以来轟音とも雷鳴とも言うべき凄まじいいびきが聞こえている。俺は目を覚ますと、腕時計を見た。まだ5時半か…
シュラフから抜け出ると、テントのファスナーを下ろして外に出てみる。朝焼けが眩しい。湖畔を渡る風が心地いい。
神田さんやしずかさんの...

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【第11話】天使坂のソロキャン

「でな…少年よ」「なんですかクマさん…?」「お前に聞きたいことがあるんだが…」
クマさんが振る舞った牛肉の玉ねぎ炒めを4人はペロリと一瞬で平らげた後、俺はカレーの準備に、神田さんは焼き鳥の串打ち、しずかさんは得意のデザート作りに入ったんだ。
料理の準備中も、...

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【第10話】天使坂のソロキャン

「初めまして…あたし、神田沙織っていいます。○○大学の2年生です。天塚クンを誘ってキャンプに来てるんですよね、今日」
にーっこり微笑んで俺の向かいのチェアから立ち上がり、軽く会釈して神田さんが挨拶。
「あ、じゃあ私と同じ大学で同じ年次じゃないですか?」負けじと、俺の背後に進みながらしず...

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