【第4話】天使坂のソロキャン
- カテゴリ: 自作小説
- 2021/04/30 22:15:15
「本当にありがとうございました。私はソロキャンプ派なので…忘れ物すると大変だから気を付けてたんですけど、でもドジですね、マッチ忘れるなんて」
火打石とスクレイバーを返しに来た彼女は、ちょっと照れたようにその細身の身体をすこーしだけ揺らせて微笑んでいたんだ。
「いや、アクシデントなんてど...
なんでも思いついたことを書いてます^^
「本当にありがとうございました。私はソロキャンプ派なので…忘れ物すると大変だから気を付けてたんですけど、でもドジですね、マッチ忘れるなんて」
火打石とスクレイバーを返しに来た彼女は、ちょっと照れたようにその細身の身体をすこーしだけ揺らせて微笑んでいたんだ。
「いや、アクシデントなんてど...
「で…少年、君はキャンプのどんなとこが好きなんだ?」2品目を手際よく調理しながら、クマさんは俺に話しかけてきた。なんだかさっきまでの印象と違って、ちょっと優し気な雰囲気がしてきていて、やや不思議な感じがしたんだけど。「あ、ボクはテレビでキャンプの特集やってるのを見て、それで『なんだか...
「申し訳なかった! 俺としたことが、これしきの荷物でふらつくなんてほんと情けないっ!」腹の底に響くくらいの大声で、それでいて全く悪びれた様子もなく目の前で大柄の、髭もじゃの男の人が、ガハハと形容するしか他に手はない様子で笑っている。俺は、その彼が倒れ掛かってきたため、ホムセンで買った小さなBBQコン...
しっかし…ポンコツだな…
曇り空の高速道路、さっきまで雨が降ってたんだけど、正午を過ぎたころから小雨も上がって。長い上り坂、アクセルベタ踏みしても俺の車は70kmくらいしかスピードが出ない。
仕方ないので急ぐのはやめて、アクセルを半分戻し、クラクションやらパッシングやら仕...