今年を振り返って。 信念と忍耐の年だった。言ってみれば、アクセルではなくブレーキから足を離せないというか、警戒心を維持しながらの1年であった。この意味では憤懣の蒸気が蓄積された年でもあったわけだ。来年はタンクに溜まった圧力を、推力に変換して前進しなければいけないと思っている。浮き沈みのあるのは...
今年を振り返って。 信念と忍耐の年だった。言ってみれば、アクセルではなくブレーキから足を離せないというか、警戒心を維持しながらの1年であった。この意味では憤懣の蒸気が蓄積された年でもあったわけだ。来年はタンクに溜まった圧力を、推力に変換して前進しなければいけないと思っている。浮き沈みのあるのは...
意識の推力。 意識には推力があるというのが、私の考え方です。過去の意識、今の意識、明日に向かう意識。意識には推進力があって、スクリューが付いていると考えています。自己意識というのは一種のクラウドのようなもので、当面する日常の出来事を手際よく処理するために自意識の中にあるクラウドから情報を引き出...
区切りのいい号になった。 今日は享年30歳で亡くなった父親の月命日。若くして亡くなったのだと思う。何をしたかったのだろうかと思う。話をした記憶がない。私の三歳の時に戦地へ行ってしまったから、記憶に何も残っていない。父親の弟も兄と同じ年に亡くなっている。兄弟そろって戦争が原因で亡くなっているから...
年末の墓参り。 掃除も終わった。墓参りも終わった。年賀状も出した。これで庭の掃除をすれば、安心して正月を迎えられる。後は天候次第。暖かい晴れを希望しているが、予報を聞く限り、寒さが厳しいようだ。ということはテレビも面白くないので、寝正月になる公算が大きくなってきた。ニコットの自作小説の筋書きを...
植村雪枝が静かに病室で語りだした。菅原は録音機のスイッチを入れた。 聞き取りは二日にわたったが、三日目の朝、雪枝の病状が急変して面会謝絶になった。クラブ霧笛の美佐からママの容態が悪くなった。聞き取り取材は当分延期してくださいと菅原は美佐から言われた。かなり強い調子で通告された。菅原が雪枝の病状を...
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