Nicotto Town


✪マークは作り話でし


✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし

✪ 光る

あの人とドライブしたのは、たったの二度きりだった。一度目は、雨で送ってくれた時。二度目は、湖を見に行った時。すべてがきれいで、ありのままだった。私はなぜか、これっきりだと思っていた。心の中ではとても、神妙にしていた。何もかもに、意味をみつけていた。あの人がすこし迷った後、歩いて行った方向。あの人が選...

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大きな

もっと大きなものに、立ち向かっているとするならば。この頬をつたって落ちる光は、涙かも知れず。空を見るように下から上へ見上げると、涙が消えることを信じて。10月の雨粒が、その涙をぼかしてくれる。

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地下鉄

地下鉄の出口で、行きかう人たちを見送る。まるでここは川の中で、どんどん後ろにさがっているみたいだ。いつだって二つの世界の境目は、明と暗。

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✪ ラブレター

いとしく、こんなに愛しているのに。ベランダの手すりに愛の傷跡をのこし、夏の枯葉が胸までつもる。朽ちて靴音がすいとられ、もはやこれまで。触れ合う体の感触が、夜のため息のつめたさが、螺旋階段の遠心力が、あなたのもとへ引っぱろうとも。

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飴というと、最初に思い出すのは。水飴とドロップ。水飴は子供の頃チョットしたブームがあったし、ドロップは火垂るの墓を見て妙に食べたくなったものだ。買い物がてら菓子コーナーを覗いてみる、水飴もドロップも健在である。サクマのドロップ缶・・手に取ってみた、買って帰ることにする。ドロップ缶はおみくじに似ている...

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