【お話】魔法使いの、ひとりごと。
- カテゴリ: コーデ広場
- 2018/09/06 21:41:00
魔法使いは、自分だけの力で立っているわけじゃない。
何かをなす時には、世界から力を借りる。
まるで海のように、力の奔流が、世界にはあふれていて、
人はわずかに、それに触れている。
移り変わる季節の中に、ほんの少し、感じることができる。
人の手にはあまる力だから、普通はそれだけで十分なんだ。
魔法使い...
ほんのり楽しい、まったり時間。そんな場所。
魔法使いは、自分だけの力で立っているわけじゃない。
何かをなす時には、世界から力を借りる。
まるで海のように、力の奔流が、世界にはあふれていて、
人はわずかに、それに触れている。
移り変わる季節の中に、ほんの少し、感じることができる。
人の手にはあまる力だから、普通はそれだけで十分なんだ。
魔法使い...
かつてあったことのはずなのに、確かにあったはずなのに。
時が過ぎゆけば、すべて、
わたしの感じたことも、消えないでと願った思いも、すべてが。
セピア色に染まり、
ゆるり、ゆるりと、消えてゆく。
すみれの花は、涙。
鮮やかなこの紫を、せめて手向けましょう。
かつてあった、確かにあった、
今は、時の風に...
海底の神殿に、
アクアマリンの宝玉が眠る。
海のいろの石は、竜と人魚のつぶやきと、
涙とあぶくの旋律を知っている。
しん、と静まってひかる石は、
触れずに、眠るままに任せよう。
眠りながらも、そのかがやきで、
海は、おだやかになるだろう。
宝玉の側には、
オリハルコンの短剣。
赫く輝く刃をかつて、多...
守られているばかりが、お姫さまじゃない。
王位を受け継ぐものとして、自分の行動に責任を持ち、
ときに泥にまみれ、血にまみれても、
民を安んじ、兵士と共に国を守る、
そんなお姫さまがいた。
むかし、読んだ物語。
***
お姫さまって実は、大変なんですよ。
お茶会などの社交の場では、もてなし役として...
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