時の精タイムゼロ(2)
- カテゴリ: 自作小説
- 2016/08/04 13:38:21
時夫は、両側にさまざまな骨董が並ぶ狭い通路を奥に進んだ。
つきあたりの棚に古い本が倒れていてその本と本の間の見えにくい所に古い懐中時計が置かれていた。
時夫はその懐中時計を手に取ってみた。ずっしりとした重さがあり金色の鎖が付いている。しっかりしたつくりで金で出来ているのかなと思った。金色の蓋が閉...
(お願い:この作品はポプラ社小説大賞応募予定作品につき、作品の模倣、一部の複写等の行為はご容赦ください。☆一部名称等ニフティに帰属する部分は投稿時に変更することとする。☆この作品の著作権はわむたんに帰属します。)
時夫は、両側にさまざまな骨董が並ぶ狭い通路を奥に進んだ。
つきあたりの棚に古い本が倒れていてその本と本の間の見えにくい所に古い懐中時計が置かれていた。
時夫はその懐中時計を手に取ってみた。ずっしりとした重さがあり金色の鎖が付いている。しっかりしたつくりで金で出来ているのかなと思った。金色の蓋が閉...
ゴーン・・・ゴーン・・・ゴーン・・・
軽快な音楽とともにショッピングモールのカラクリ時計が動き出した。ピエロが玉乗りをしながらぐるぐる回転している。街は夕暮れ時の柔らかい日差しに包まれ多くの人が行きかっていた。
「時夫くん、新しく出来たショッピングモールはどんなかな。」
おしゃれな服を着た可愛...