蝦蟇丸地雷也変化✡がままるじらいやへんげ(4)
- カテゴリ: 自作小説
- 2016/07/26 20:01:40
「木霊(こだま)!来てくれたのね!」
「遅れちまったがな。ほれ!」
木霊は小さな瓶を陽炎に投げた。毒針の解毒剤だ。陽炎はそれを飲んだ。
「ひひひ・・・邪魔者が現れたな。灸鼠さまの毒針がよけられるかな。」
灸鼠は吹き矢を口にくわえると毒針を無数に吹き出した。
「忍法木の葉乱舞!」
木霊の手...
(お願い:この作品はポプラ社小説大賞応募予定作品につき、作品の模倣、一部の複写等の行為はご容赦ください。☆一部名称等ニフティに帰属する部分は投稿時に変更することとする。☆この作品の著作権はわむたんに帰属します。)
「木霊(こだま)!来てくれたのね!」
「遅れちまったがな。ほれ!」
木霊は小さな瓶を陽炎に投げた。毒針の解毒剤だ。陽炎はそれを飲んだ。
「ひひひ・・・邪魔者が現れたな。灸鼠さまの毒針がよけられるかな。」
灸鼠は吹き矢を口にくわえると毒針を無数に吹き出した。
「忍法木の葉乱舞!」
木霊の手...
陽炎めがけて灸鼠の吹き矢から放たれた毒針が襲った。
陽炎は何とかかわしながら近くの松の木の後ろに逃げ込んだ。
シュ、シュ、シュ
たくさんの毒針が松の木に刺さった。
陽炎は腕に刺さった毒針で体がしびれてきた。このままでは全身に毒がまわってしまう。
早く解毒剤を飲まなくてはいけない。逃げなくて...
満月の虹の湖で魚たちが祝うように水面をジャンプしています。
水面を月の光に照らされた光のうずがいろどります。
「わーい!ユリナがもどってきたー!」
チコリはうれしくて滝太郎の背中ではねています。
「祝いの踊りをやるね。」
「わーい!わーい!」
チコリは踊りだしました。
ユリナは起き上が...
男は泣いてはいけないといつも言われて泣いたことのないチコリの目から大粒の涙がこぼれました。
「タキタロウさーん。ユリナを生き返らせてーーー!。」
チコリはひっしに頼みました。
「そうじゃの・・・。」
「人は愛の心を込めて何かをすれば奇跡が起こると聞いたがのう・・・。どうすればいいかはわしにも...
チコリとユリナの体は黒いフワフワのものに乗っかって持ち上げられました。
ぬるぬるした感覚でチコリは気がつきました。
「ほっほっほっーーー」
声が響きます。
見上げると恐竜ぐらいある大きなナマズに似た生き物の背中に乗って持ち上げられたのです。
「危ないところじゃったの。」
大ナマズは首をひ...