虹の花が咲いた空に伸びる木はかぐわしい香りがすると、ギリシャの哲学者は記している それはだれにもすぐ分かるので『虹に打たれた木』と呼ばれた
大男のきこりが山に足をかけ巨大な斧を振るうと雨上がりの空に色鮮やかな弧が描かれる
それは『忘れる』ということを教えるため
空に遣わされた虹人...
昔、昔ギリシャにゼウスという神がいました。
その末っ子の名前はヘルメス!
その800代目の子孫が僕ちゃん!
決して嘘八百ではありません。
自由気ままな僕は泥棒や山賊の守り神
虹の花が咲いた空に伸びる木はかぐわしい香りがすると、ギリシャの哲学者は記している それはだれにもすぐ分かるので『虹に打たれた木』と呼ばれた
大男のきこりが山に足をかけ巨大な斧を振るうと雨上がりの空に色鮮やかな弧が描かれる
それは『忘れる』ということを教えるため
空に遣わされた虹人...
雨あがりの空の下最後の桜の花びらが物悲しげに舞い落ちる
去り際 何か言いたそうな君の瞳が少し潤んでいた
風が吹き抜ける雑踏でひとり夕焼けが空を茜に染め始める
君と僕との間に空と海の境目みたいな仕切りがある
霞んだ春景色は物憂い気だ...
赤鉛筆をナイフで削っていると
力の入れ方が悪かったのか芯が折れた
いや、折れたのではなく
初めから折れていたのかもしれない
うまく削れたのでなにか惜しい気がする
子供の頃から不思議だった
周りを木で堅く守られているのに
中で折れているのが・・・
いつ どうやって 芯は折れるのか
あの細...
君は向こう岸に立っていた
眼には見えない
大きな花束を両腕に抱えて
その花束を振って微笑んでいる
見えるよ!
僕は見上げていた空から目を移して
無言で応え
君がいるはずの向こう岸に手を振った
すると君は大きな筆を川に浸し
たっぷりと水を含ませ
真っ青な空に何かを...
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