2012.9.5.朱と薄紫の
- カテゴリ: 日記
- 2012/09/06 05:39:11
冷気の朝
染み渡る虫の音
カーテンの向こうに
空が目覚める
紺色の夜は
光にたなびいて
足下から次第に
鮮やかに染まっていく
夕暮れが
降りる帳なら
繰り返し染められて
日を重ねる毎に
色合いを増すのだろ...
冷気の朝
染み渡る虫の音
カーテンの向こうに
空が目覚める
紺色の夜は
光にたなびいて
足下から次第に
鮮やかに染まっていく
夕暮れが
降りる帳なら
繰り返し染められて
日を重ねる毎に
色合いを増すのだろ...
オレンジ空を
眺めてく
学生たちの
帰り道
他愛のない楽しげな
お喋り小路に響いてく
ゆっくり影が
長くなり
次第に空は
紺を増し
時計の針は
変わりがなくても
季節が夜を
早めてく
真新しい
ひとつ大きくなった靴
買ってもらったよと
嬉しそうに自慢気に
その口ぶりが
まさに大きくなった証
嬉しいのはきっと
靴のことばかりでなく
大好きな家族から
それに自分自身でも
この季節の間に大きくなった
...
風に混じった冷たいものに
気付いてそっと
窓閉める
僅かに抜ける
隙間の風の
届ける音は
雨便り
奏でる音は
勇ましく
ざあざあびゅうびゅう
駆け抜けて
気付けばしいんと
静まりかえって
秋の歌声
響...
しとしと
ざざぁ
ドドドドド
ピカッ
ゴロゴロ
ビュウビュウ
ごうごう
夏の終わりだ
秋の始めだ
告げに来たぞと
雷雨の嵐
息を潜めて見守れば
辺りをすっかり洗ってく
どれ程ときが
経った...