2012.7.11.雨を呼ぶ唱
- カテゴリ: 日記
- 2012/07/12 05:27:35
日の昇る
少し手前
うっすらと染まるのは
空を渡る雲
夜明けを告げる色は
柔らかく穏やかだ
変わるお天気を
感じているのだろう
蛙たちが一斉に
合唱を始める
優しくも
力強く
小鳥達が
遠慮するほどに
日の昇る
少し手前
うっすらと染まるのは
空を渡る雲
夜明けを告げる色は
柔らかく穏やかだ
変わるお天気を
感じているのだろう
蛙たちが一斉に
合唱を始める
優しくも
力強く
小鳥達が
遠慮するほどに
温められた空気が
一時に押し寄せるかのように
夕方を過ぎた室内は
途端に熱が篭る
風に当たろう
忙しなさの渦中ではなく
土と水薫る大気の中へ
瞬く星と共に
安らぎに包み込み
亡くしかけた心に
潤いを届けて
おそるおそる
興味津々に
小さな歩みで
そっと近付く
ぴんと張った耳や
つぶらな瞳
いや
目の前の
存在そのものに
同じ生き物として
こんなにも惹かれるのだろう
伸ばした手のひらから
摘んだ野草を渡して
食べる姿にまた
新鮮な驚き
振り返った顔...
窓の向こうに
光が見える
高く昇ったお日様を
揺れる木の葉が照り返す
明け方の霧
小鳥の囀り
眩しいほどの一日は
却って静かに訪れる
雲の覆う空
水音がしとしとと届く
そんな朝を迎えれば
ああ
今年も見られないのだろうか
毎年のこの日は
不思議と雨が多い
ささやかな風だけが
気持ちを慰める
一日は
忙しなく過ぎて
気が付けば
夕方
いつの間に
掃われたのだろう
吹き続けた風は
...