Nicotto Town


うみきょんの どこにもあってここにいない


日々のはざまについて、
地上でみた夢の記憶、
地中で見られた眠りのすきま、
絵画や小説、想像世界、花たちなどについて
静かに渡りを記述しています。

オーバーサングラスごしにみる世界は…

まだ梅雨開けもしていないのに、このところ、日中外にいると、
日射しに眼がひりひりしてしまう。
屋内に戻っても、小さな傷でもできたように痛んでいる。
眼薬もほとんど効果がない。

わたしはおよばれ的なものに出かける時だけ、コンタクトをつけているが、
あとは大半は眼鏡生活。
長年コンタクトだったせいか、...

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『猫町』の、二つの面

「一つのものが、視線の方角を換えることで、二つの別々の面を持ってること」
(萩原朔太郎『猫町』)

田んぼ湿地と呼んでいる近所の公園の田んぼ
(まだ早い稲の苗の間から水が見える)
を、いつもと別の方角から写真に撮る。
紫陽花と田んぼ湿地に苗の間から見える、映った空と、
張った水の下の土が
凝縮のよう...

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どこにもあってここにいない

今日は真昼から4時まで、外にいた。
暑かった。日射しがのったりと、
隠していても、くいこむようだった。
歩いているうち、
思考回路がだんだん、にぶくなってくるのがわかった。
街を現実として歩いていた、もうろうとしながら。
知った筈の道のほんの裏側を歩いただけで、
未知の空間にまぎれてしまったような、...

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モジズリ。

ようやく身辺が忙しくなってきた。
ベランダに雑草と化したモジズリが咲いている。
一年草で種で増えるが、蒔いた記憶がなく、
あちこちの鉢に勝手に生えてくれる。
最初は一つだけ。
これだけなら、来年は飛ばす種も少ないだろうから、
見られないかもと心配になったら、
知らないうちに五つ位花穂をだしてくれてい...

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ラベンダー畑へ 3

埼玉県久喜市のラベンダー畑。
辺りは田園地帯だった。用水路や貯め池があって。
家の近くの公園には田んぼがあるのだけれど、
これからは、それを見る度に、
ラベンダーたちを思い出すだろうと思った。
あるいは、どこかでラベンダーが咲くのをみたり、
買ってきたポプリの匂いを嗅ぐ度に、
ラベンダー畑にいた虻や...

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