2012.2.8.風に舞って
- カテゴリ: 日記
- 2012/02/09 06:10:46
冷たいものが
頬に触れた
外灯の明かりで
粉雪だと気付く
さらさらと道を渡り
波の様に寄せては返す
白い姿は
しぶきのよう
小さな光の粒になり
夜空を渡って染めてゆく
冷たいものが
頬に触れた
外灯の明かりで
粉雪だと気付く
さらさらと道を渡り
波の様に寄せては返す
白い姿は
しぶきのよう
小さな光の粒になり
夜空を渡って染めてゆく
降り注ぐ
雨にほどけるように
移り行く様は
空を渡る雲のよう
白と灰色の
景色はどこへ行ったのか
そこはかとなく
漂う僅かな暖気
気が付く頃
季節は巡っている
冷たいものに気が付いて
広げて掲げる傘の中
転がるように
ぱらぱらと
刻むリズムが
心地良い
静かにそっと佇んで
耳を澄まして包まれたなら
暮らしは大人になったけど
この音だけは変わらない
水の溜まりを楽しむように
幼い心を覗かせる
明るさに気付く頃
鳥たちは目覚めていて
窓を開け放てば
朝が視界に広がる
日中の陽射しは
既に春の気配で
川沿いの草原に
子ども達の声が聞こえる
暦の上では春
寒さは行き来しつつも
季節は巡ってゆく
浮かび上がる
うっすらと
告げるのは
夜の終わり
山の向こう
雲の彼方
影が解ける頃
さえずりが聞こえ
一日の始まりが
一帯に広がっていく