2011.12.26.銀世界
- カテゴリ: 日記
- 2011/12/27 07:28:09
朝焼けは
遥かに遠く
帳は未だ
明け切らない
足跡の無い
広がる雪原は
どこの光だろう
捉えて薄く輝く
踏み入れば
ざくざくと
小気味良く
時を刻み
瞳に映る世界を
銀と紺とに彩る
朝焼けは
遥かに遠く
帳は未だ
明け切らない
足跡の無い
広がる雪原は
どこの光だろう
捉えて薄く輝く
踏み入れば
ざくざくと
小気味良く
時を刻み
瞳に映る世界を
銀と紺とに彩る
しろいものが
おともなく
しんしんとおりる
まどのそと
つもるには
はやいけれど
ふうけいは
ただひたすら
いっしょくに
そまってゆく
ことしもまた
おとずれて
としのうつりを
しめしてゆく
ストーブの上の薬鑵
呟くように湯気を立てる
そっと下ろしたら
こぽこぽと
注ぎ込み
布で包む
温かに暮らす
先人の知恵
それは
耳元に囁き
頬を撫で
携えた冷気を
朝日に溶かし
渡り鳥たちを
遥かまで見送った
雲が流れ
木々が揺れ
ざわめきが走り
空が広がる
しんとした庭に
笑い声が響く
朝の風景
掃除と
式典の準備を整えたら
瞬く間に
帰りの支度
次に会うのは
年が明けてから
元気な笑顔を心に刻み
年の明けるのが
楽しみになる