2011.10.30.雨の小道
- カテゴリ: 日記
- 2011/10/31 06:17:16
しっとりとした空気は
風の運んできたもの
気紛れのように降りる小雨に
少しだけ寒さを感じる
灰色の空の下では
山がかえって青く見え
まるで薄墨で描かれた
絵画のようにも見える
通い慣れた
いつもの道も
雨の日は
どこか幻想的だ
しっとりとした空気は
風の運んできたもの
気紛れのように降りる小雨に
少しだけ寒さを感じる
灰色の空の下では
山がかえって青く見え
まるで薄墨で描かれた
絵画のようにも見える
通い慣れた
いつもの道も
雨の日は
どこか幻想的だ
思いがけない場所で
聞き慣れた調べに出会った
同じようなことは
時々ある
それは
ふらりと立ち寄った書店で
或いは喫茶店で
商店街の
行き交う人の中で
名前も知らず
ただ口ずさんだ
淡い記憶を呼び覚ます
懐かしい調べ
約束の時間には
少しだけ早い
近くを散歩してみよう
高い空
冷たい風
揺れる木の葉
さえずりに惹かれて
木立に近付けば
木の葉を揺らすのは
風ばかりでないと気付く
陽射しを
柔らかに受け止め
秋色に染まりつつある枝は
小さな命を
優しく包み込み...
樹を見上げている
その方に近付くと
あそこにいるよと
声を掛けられた
見上げてみれば
小さな鳥
梢をつついて
音を響かせている
透き通った空が
拾い上げたその音は
遠くまで広がって
心を惹き付けた
明け方の町の
温かな風景
晴れ渡る空
冷気の満ちる道
木立の告げる
秋の深まりの中を
俯き加減で歩く
少し急ぎ足で
姿を見せた朝日が
さっと視界を広げ
川面にもう一つ
その分身を示せば
眩しさに照らされて
辺りの風景に気付く
ふっと足取りを緩め
心穏やかに
見上げな...