まわるまわる世界
この地球(ほし)はまわっている 外も中もくるくるまわっている まわってまわって くらくら眩暈がしそうだ
この地球自体がまわる この地球の中の...
まわるまわる世界
この地球(ほし)はまわっている 外も中もくるくるまわっている まわってまわって くらくら眩暈がしそうだ
この地球自体がまわる この地球の中の...
第二章 アプリコットの野
「凍りゆく花の野」②
星史の頭の中に、急にセフィロスの力のない声が小さく響いた。星史はその声を聞こうと、ローズ・フローラとつないでいない方の右手を額にあてた。「セイジ!!」とシルビアとローズ・フローラが同時に言った。「ぼくは、大丈夫。大丈夫だから、心配しないで。声が聞...
第二章 アプリコットの野
「凍りゆく花の野」①
微かに切れて傷ついた頬をなでながら、星史は辺りを見回した。強く冷たい風は、だんだんとアプリコットの野を凍りつかせていった。それは足元からの冷気で、だんだんと足元から精霊たちを凍らせていく。精霊たちは寒さに震えながら、顔をこわばらせていた。一緒に踊って...
陰と陽の間(はざま)
空がにじむ黄昏時 山は次第に 墨の色に染められていく その色が濃くなるにつれ 山の形がはっきりとしてくる こんなにも美しい形をしているのに 誰も見ようとはしない
心に沈む...