2011.7.20.夜の入り口
- カテゴリ: 日記
- 2011/07/21 06:04:13
雨と
風の去った道を
そっと
出歩いてみる
夕暮れの
静かな道は
少し冷たい
空気が残る
東の空は
紺色に
西の空は
紅色に
影の色をした山を
それぞれが挟み
せめぎ合う
間の色は段々に
夕暮れから夜へと
空を染め上げる
刹那のそれでい...
雨と
風の去った道を
そっと
出歩いてみる
夕暮れの
静かな道は
少し冷たい
空気が残る
東の空は
紺色に
西の空は
紅色に
影の色をした山を
それぞれが挟み
せめぎ合う
間の色は段々に
夕暮れから夜へと
空を染め上げる
刹那のそれでい...
降り注ぐ雨だれ
窓に当たり
伝って流れる
そっと目を閉じれば
浮かび上がる憧憬
少しも変わらない
穏やかな記憶
音と共に甦る
雨の日の思い出
幼い頃
父親に連れられた場所
大人になってから
もう一度行こうと思った
数年振りの
思い出の場所は
当時のままでありながら
どこか別の風景に見える
あなたが大きくなったからだよ
そう言われると懐かしく
どこか切ない気分になる
忙しない日々を重ね
目の前のこ...
カーテンが
ふわりと舞う度に
熱を掃う気配が
頬を撫でて過ぎる
ゆるやかに繰り返す
柔らかな感触を
目を閉じれば
全身が感じる
自然の気配に
耳を澄ませる
穏やかな昼下がりの
風の通り道で
踏み出せば
火照る道
その先に
緑の山
日を受けて放つ
濃緑の輝きが眩しい
目を細めて見上げれば
白い雲が聳え立つ
青い空を突き抜ける
うず高い入道は
ゆっくり形を変えながら
夏の到来を告げる
虫の音が添えられる
青と白との風景
夏の空に
全身が...