■近代文藝之研究|研究|ルイ王家の夢の…(21)
- カテゴリ: 日記
- 2011/03/03 22:03:55
■近代文藝之研究|研究|ルイ王家の夢の跡 六(7)
此等の困難以外に立つものは植物なり、我等は、草木花〓[#「クサカンムリ」+「卉」]に動を豫期せず、たゞ其の延びたる枝葉幹根の形式乃至其の色によりて、彼等が有する生々の氣に接す。是れ其の形を摸して生命を聯想せしめ易き所以なり。且つや植物の形似に於け...
島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。
■近代文藝之研究|研究|ルイ王家の夢の跡 六(7)
此等の困難以外に立つものは植物なり、我等は、草木花〓[#「クサカンムリ」+「卉」]に動を豫期せず、たゞ其の延びたる枝葉幹根の形式乃至其の色によりて、彼等が有する生々の氣に接す。是れ其の形を摸して生命を聯想せしめ易き所以なり。且つや植物の形似に於け...
■近代文藝之研究|研究|ルイ王家の夢の跡 六(6)
我が見るところを以てすれば、植物、動物、人間の三界にわたりて、有機物中最も形式の勝てるを以て直ちに圖紋模樣等の形式美術と調和し得るもの、換言すれば、生命はありながらも、生命が未だ甚だしく其の物體の線形、色彩等を壓するに至らずして、色彩や線形やの外...
■近代文藝之研究|研究|ルイ王家の夢の跡 六(5)
之れを我が邦の紙門《ふすま》の模樣に徴せんに、其の方圓さま/″\の紋樣が或は井桁に、或は巴に、單に紋樣として描かれたるは幾何學的なり。進んで線を薄《すゝき》に象り、圖を姫小松に作り、雀を散らし、鳩を對《つひ》するが如きは模寫的なり。卷...