Nicotto Town



萌創記<×妄想記>(笑)
できる限り日々の出来事をtwittしていきたいと思います。

フェアリング・サーガ<1.11>

<from1.10>
ルカ-ファウンデーションのスペース・ポートには、カイルが用意した惑星間コスモクルーザー、機能性、娯楽性を追求した宇宙船が待っていた。
「あの船です」と、ターミナル・ロビーに着くとカイルが巨大なパノラマウィンドウの外を指差した。
その一同が向けた視線の先には一隻の宇宙船が停泊して...

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フェアリング・サーガ<1.10>

<from 1.9>

入ってきたのはヴァリスではなく、すらっとしたダークスーツの背の高い男だった。オールバックの整えられた黒い長髪はグロスワックスで固められ、後ろで束ねられている。そして、目もとには光透過遮蔽ディスプレンズのメディグラス。その格好は、まるでサイバ・マフィアという感じだ。男は、どうも...

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フェアリング・サーガ<1.9>

<from 1.8>
「教えてほしいんだ」ヴィンセントは切りだす。「あの日、何があったのか。何が起こったのか」
ヴィンセントは、故郷における標準的時間計測法におけるその日付を言った。
「あの日何が起こったのか知らないの」と、エリスは怪訝そうな表情を受かべる。「ノアベータにいたんでしょ」
「そうだけど...

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フェアリング・サーガ<1.8>

<from 1.7>
「そりゃ、どういう意味だよ」と、ジルバはむっする。
「さーて、次は…」
ヴィンセントが無関心を決め込むと、ジルバは立ち上がった。出鼻を挫かれて気分を害したようだ。
「お前こそ、こんな問題簡単だろ」と、近づいてくるなりジルバは盤面を見ると、駒を取り上げる。「これは、...

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フェアリング・サーガ<1.7>

<from 1.6>
「もう上がりかぁ。早かったなあ」
居間のソファでは、知り合って以来、何かと理由をつけては、この部屋に入り浸るようになったジルバ・ドラグノフが、ゲームをしながらくつろいでいた。
今朝も、ヴィンセントが教習に出かける直前にやってきて、彼が、これから教習だ、(だから帰れ、自分の部屋に...

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