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盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(31)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 七(3)

ロマンチシズムとネチュラリズムとは文藝上一般の問題であるが、十九世紀の繪畫の上に人間本位と自然本位との傾向の見はれるとき、こそに一種特殊の現象が生じた。それは即ちヒューマニズム(Humanism)とネチュリズム(Naturism)の對照である...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(30)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 七(2)

人間の力で自然は動かし得られ増減し得られる。人間の頭の産物は自然の産物よりも貴い。少なくとも自然の最も貴い部分は人間の頭の中のみに發現する。斯ういふ風に思ひ做すのが人間本位から來た風潮である。ロマンチシズムの藝術は、其の超自然的、熱情意的、理...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(29)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 六(3) - 七(1)

ホヰツスラーのシンフォニースもノクターンスも、皆それ/″\の風景といふ圖象だけは借りてゐる。少なくとも是れだけの圖象を借りなくては自然の秘密を暗示する力が足りない。問題は此の所に殘つてゐるのである。彼等が絶せんとする...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(28)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 六(2)

畢竟時勢が段々平民的になつて、大美術の複製がどし/\一般に行きわたつて、溢れて、遂に一部の趣味を疲勞させた。この疲勞の發現が彼等の藝術となつた。努力することを避け、考へることを避けて簡易に作をしやうとする。バーンジョーンスがホヰツスラーの藝術...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(27)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 六(1)

        六

今一つ最後の例としてホヰツスラー乃至其の黨與に對する近時の代表的批難を擧げれば、それは即ち前掲クック氏の『藝術に於ける無政府主義』である。其の大意を摘むと、ホヰツスラーの反動的藝術(Reactionary art)はあら...

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