叶わぬ願いはもういらない…5
- カテゴリ: 自作小説
- 2010/08/21 16:22:22
大学前の通りにあるバス停で待つことにし、そこへ移動する。バス停のベンチに座り車道に目をやり、左右どちらからくるか確認する。
少し焦りにも似た高揚感が胸を打つ、早く車が来ないかと待ちわびながら。
程なくして神田が車に乗って現れる。バス停とは反対車線なので神田は車の窓ガラスを開けてその場所から叫ぶ...
もう一度…
大学前の通りにあるバス停で待つことにし、そこへ移動する。バス停のベンチに座り車道に目をやり、左右どちらからくるか確認する。
少し焦りにも似た高揚感が胸を打つ、早く車が来ないかと待ちわびながら。
程なくして神田が車に乗って現れる。バス停とは反対車線なので神田は車の窓ガラスを開けてその場所から叫ぶ...
黒ガチャをしました
みんな着ているような格好良い物を想像していたのですが
これです…
って唐傘お化けに失礼か
でも、俺の目指しているキザとはまるで正反対でな…
参ったぜ
すねちまったよ
事務室を後にする。校内は、相変わらずガランとしていて静かだ。
事務室の近くにある喫茶スペースに向かい、自動販売機でコーヒーを買った。一口飲んで改めて頭の中を整理する。
俺はルミの夢見て目が覚めた、昨日と変わらず夏の暑さをすぐに感じる、しかし、嫁いだ姉はまだ結婚していないという、母親も取り合って...
姉はそそくさと出ていった。
冷静に考えれば考えるほど、どうなっているのか分からなくなる。この状況…過去?…ここは過去なのか?
僕は部屋に戻りカレンダーを見た。2010年7月のカレンダーのはずが2008年7月になっている。
「2008年?どうなってんだ?&h...
「ルミ・・・・」
僕は、思わず立ち上がった。その驚いた顔を見た彼女はクスッと笑う。可愛らしい笑顔で呆然としている僕を見つめた。僕は辺りをきょろきょろと見回し、ルミはその不思議な感覚を楽しんでいるかのように微笑んだ。
もう一度声を出そうと思ったその瞬間だった。 その瞬間、僕の画面が黒くなる。僕は目...