キャラバン隊と離れて二人で旅をすることになった。
リルドは別れを惜しんでいるようだが、カリスは気にも留めていなかった。
確かにいい人も多かったが、暴走のたびの陰口はひどいものだった。暴走の頻度が増すたびに、陰口は酷くなっていく。
このままでは、日常でも暴走しかねないと心配していた。
「しかし...
キャラバン隊と離れて二人で旅をすることになった。
リルドは別れを惜しんでいるようだが、カリスは気にも留めていなかった。
確かにいい人も多かったが、暴走のたびの陰口はひどいものだった。暴走の頻度が増すたびに、陰口は酷くなっていく。
このままでは、日常でも暴走しかねないと心配していた。
「しかし...
「それで、予算をいただきたいのですがよろしいでしょうか」
北の大国…王城の玉座の間に繋がるはずの扉の前。なにやら楽しげな魔族の声が響く。
「…人間に魔物の種を埋め込む…か」
扉の奥から響いてくる声。魔王と呼ばれる者の声であることは間違いないようだが、なにやら抑揚無く疲れをにじませている。
「...
深夜には疲れるね
|