来年の話と去年の話
- カテゴリ:スポーツ
- 2010/01/07 13:22:56
来年の話をすると鬼が笑うと申します。
では、去年の話をすると鬼が泣くのでしょうか?
ご存知ない方もいるでしょうが、私は格闘技大好きなんですよぅ。。。
という訳で、昨年末に行われた格闘技イベントの中で起きた事件について書きましょう。
と、その前に、私の格闘技の定義を申し上げましょう。
普通の人はやってはいけない競技。
であります。
相手の体を痛めつけるために、親から貰った大切な体を鍛える。
自分の体も相手の体も、同じように大切なものであるはずなのに・・・である。
それによりファイトマネーを受け取り、生きる糧とする。
ファイトのダメージは大きなものになる場合もあり、一生残るケースもある。
時にはそれにより、命を落とすケースもある。
そういったことも、ルール上の事に限り免責事項となる書類に判をさせられる。
つまりは、殺されても文句が言えない世界。
それが格闘技なのですよ。
私の定義では、こういった世界に飛び込む者は、もうそれ以外に生きる道がなくなってしまった者たち。
それが格闘技だと私は考えています。
年末に行われたイベントで、私が気に入らなかったのがK-1甲子園なる大会。
高校生以下という年齢で、打撃立ち技ルールで戦うわけであります。
私はこの大会がとっても気持ち悪かったわけであります。
というのは、殺されてもいいという判を押した選手を、その家族や友達がニコニコと応援しているんですよ。
私にはそれが許せなかったわけであります。
一方、こんな事件もありました。
青木真也vs廣田瑞人の試合。
ルールは総合格闘技ルール。
事件の発端は、試合のずいぶん前から始まっていたのです。
青木は大晦日のイベントで、お互い寝技使いという事で尊敬する川尻達也との試合を望んでいた。
それが直前になり立ち技重視の廣田との試合に変更された。
そして試合前のコメントで、廣田は青木の寝技重視のファイトスタイルを「つまらねー試合内容」と非難する。
そして因縁の試合当日を迎えるのです。
試合は青木の一方的な展開となる。
得意の寝技に持ち込み、廣田の腕を取りアームロックを極め一本勝ちを奪う。
事件はその勝ち方。
廣田は腕を完全に極められているにも係わらず、タップをしなかった。
レフェリーが試合を止めるのが遅いなぁと思った瞬間、廣田の腕はぐにゃりと行ってはいけない方向に曲がっていた。
慌てて試合を止めるレフェリー。
医師がリングに上がり、場内は騒然となる。
因縁の試合の勝利に喜ぶ青木は、リングを駆け回りあろう事か痛みに顔を歪ませる廣田に中指を立ててしまうのである。
この事件の問題はたくさんあると思います。
1、試合直前、意に沿わぬ選手に相手が変更された事
2、廣田の相手選手批判
3、完全に腕を極められたにも関わらずタップを拒否する廣田
4、試合を止めるのが遅いレフェリー
5、腕を折った青木
6、敗者を侮辱した青木
7、グロな試合を地上波で流した東京ブロードキャスティングシステムという放送局
私の見解です。
1、プロである以上、相手がどの選手でも戦わねばなりません。
2、批判は全て自分に帰ってきます。相手のファイトスタイルを面白いとかつまらないとかは観客が決める事。
3、まさか折る事は無いだろう。このまま我慢すればロックを緩めるかも知れない。そんな気持ちが廣田にあったとすれば、彼はヘタレの烙印です。
4、少し前の試合、止めるのが早いとクレームがあったようです。まぁ、選手の怪我や命を守れるのが唯一レフェリーですからねぇ・・・。
5、ここはいろいろな推測が飛び交っている所。腕を極めながら、青木はレフェリーと廣田に何か言っている様に見えます。それがタップをしないと折るという警告だという推測と、タップをする右手もしっかりと押さえつけてタップを出来なくしている。つまり、はじめから腕を折るつもりで戦っていたという推測。
6、この行為だけは私は許せません。
7、録画放送だったわけですし、もう少し考えられなかったものでしょうかね?格闘技のコアなファン以外も見ているでしょうし・・・。
青木が廣田の腕を折ったという行為には、賛否両論があるようです。
しかし、私は格闘技とはそんなものだと思う。
相手の身体を破壊してしまうという事は、試合を行った結果として仕方の無い事。
もしも、彼が壊す事を目的としていたならば、責められる事もあるでしょう。
しかし、そんな事は無いと私は信じたい。
そして、この試合をK-1甲子園に出ていた選手や、応援していた選手の親はどんな風に思ったのでしょう?
もしも私の息子が、格闘技の世界に入ると言い出したら・・・
私は身を挺して止めますよ。
まして応援など絶対にしませんから。。。
ガチの格闘技はなぁ、悲壮感があって観ていて緊張するんだなぁ。
ボクシングは盛り上がってきていていいですな。
まぁ、私が一番好きなのはアメプロのWWEですわ。
あれ、かなり笑える明るいショーだと思う。
うん、角田の「ふるさと」は千春よりもうまい。。。
私が知っているのは、桜庭は頭が良くて可愛い♪
ということと、角田はかなり歌がうまいということです。
うんうん、格闘技が見れないというお気持ち、良くわかりますとも。
私は格闘技を見る側にも、それなりの覚悟が必要だと思うんですよね。
私はつい、戦った後の敗者に目が行ってしまうんです。
彼のこの後の人生は、どうなるんだろう?
私が見たこの試合は、負けた選手にとってどんな意味を持つのだろう?
恐らくは、負けた者もきっと戦うしか選択肢がなかったはず。
この試合の結果を、彼はどのように受け止め、そしてこの先どのように生きてゆくのだろう?
そんな事を想ってしまうのですよ。
きっとどの選手も、戦うしか選択肢が無い者たちだと思います。
だからこそ、あんなに辛い減量にもトレーニングにも耐えてしまえるのでしょう。
その集大成の試合だからこそ、多くの人が見てしまうのかもしれません。
そういう訳で、K-1甲子園の応援をするヘラヘラと笑いながら応援している選手の親が信じられなかったんですよ。。。
あぁ、三沢も逝ってしまいました。。。
そう言えば橋本ももういないし、昨年末は日本でジャマールのリングネームで活躍したWWEのウマガも・・・
ラティーノヒート、エディ・ゲレロも
クリップラー、クリス・ベノワも、もういないんですよ。。。
さみしいなぁ~(泣)。
うぁ、ラグビーもアメフトも怪我を負ってしまう確率が鬼のように高いスポーツですからねぇ。
気をつけようも無いでしょうが、何とか無事にご自信の目標を達成していただきたいもんです。
魔女さんの心配が無駄に終わりますように。。。
格闘技で食える場所ってのも、本当に狭いですよ。
あの内藤でさえ、タイトルを取る少し前までバイトをしていたようですから。
それでもやるヤツが絶えないというのは、それだけ魅力的な世界に見えるのでしょうね。
あぁ、明日もボクシングのタイトルマッチが・・・
小さい頃は観ていたけれど、大人になってからはダメ。
ボクシングも、観ていて痛い^^;
わたしも招き猫さんの
普通の人はやってはいけない競技
に同感です。
だからこそ、闘い、勝つことに意味があるって、よく分かります。
そして体を張ることの必要性も。
ルール遵守することへの誇りがないと、何もか崩れてしまいそうな世界です。
格闘技や、死刑など、ほんの少し前までは見世物だった歴史があって
強い肉体への憧れが人類にはあるのでしょうね。
でも、子どもはダメダメ。
私自身は格闘技は画面が見えれば見るという感じですが
息子達は、結構良く見ていますね。
次男は、格闘技はしませんがコンタクト系のスポーツが好きです。
高校の時はラグビー、今はアメフトをやっています。
体は傷つきっぱなしですから、親としては嬉しくはないです。
それでも格闘技って志す人、見る人が絶えませんねぇ・・・
本能のどの部分かを刺激するのかな?
それだけに、覚悟の無い者が安易に手を染めるものじゃあないですね。