……になりました。
といっても、ふわふわのワンコになってキレイなお姉さんにかいぐりされる妄想をとばしているわけではなく（あ、ちょっとイイかもw）、巷でひっそり話題のテキスト作成機「ポメラ」を使い始めた、と言う話。

なんだそれ、という方も多いかも。
ちょっと前に時折TVで
「ネットも、電話も、ゲームも出来ません。私に出来るのは文章を作る、それだけ」
という、ある意味非常に漢らしいCMを流していた機械だ。
キングジムの作った「文房具」で、発売前からネットで話題になり、個人的にすごぉ～く気になっていた。
売り出した側が驚くような売れ行きだったらしく、一時は品切れがつづいていた。
「売れない」と思われていたらしい。
無茶に大勢じゃないにしても、昔から「そんなものがあれば」と思ってる層は、一定数いたと思うのだが。

自慢にならないけど、わたしのタイピングは速くない。
なんだけど手書きはさらに、自分でも腹立たしいほどに遅い。
高校時代すでに、図書館での調べ物でメモを取るのがあまりに遅いのに呆れた友人に、
「あんたはタイピングの練習したほうがいい」
と言われていた。
実はその時点で、家でワープロを使っていた。
字を書く速度があまりに遅いのが嫌で、中学の頃、かなり頑張って練習したのだ。
今思うと、別人のようなヤル気だったw

文書作成はまだPCよりワープロ専用機の時代、機体は親のものだったので始終使えたわけではないが、文章なら、考えながら不自由なく作れるくらいにはなった。
（あくまで遅かった字を書くことの代わりなので、「文を作る」なら。作表等々はほとんどスルーしていた）
最終的には速くなる、というのでカナ打ち、ミスは無茶に多いけど一応タッチタイピング、している。
日本語の文章を書くことしか考えていなかったので、アルファベットはいまだにアヤシい。

そんなおそろしく文字を書くのが遅く、ワープロに救われた人間なので、ポメラのように軽くてどこでも持ってゆけるテキスト作成機があれば、と思っていた。
二十年ほども前から、
「プリンタなし、データだけ作るワープロがあればいいのに」
「でも、作っても売れないよ」
と、やはり欲しがっていた友人と言い合っていた。
ヒット商品になったところをみると、欲しがっていた人間は、大勢でないにせよいたらしい。

単機能しかないので、バカバカしいと思う人もいるだろう。
モバイルPCも小さく安価になってきている。
でも、文庫本程度のサイズと四百グラム以下の重さはやはりうれしい。
折りたたみとはいえ、フルの、カナJISにも対応のキーボードの感触は悪くない。
（さすがにキーの並びはコンパクトなので、手が大きな男性は慣れるまで多少不便かも）
ただ、液晶画面が四インチしかないので、長文の場合全体の把握がしづらい。
あと、軽すぎて膝上で打っていると多少ガタつく気がする（慣れればなんてことないが）
見かけそっくりなのにw電子辞書はのってないし（単語登録は少しできます）予測変換も無理、でも連文節変換には対応、変換辞書には学習機能があるそうな。
PCにのっけてるATOKにはおよばないにしても、ワープロ創生期の変換（「ふり蛙」とか平気で出てくるw）を経験した身からすれば、
「小さい（値段とおつむがw）のにお利口!!」
と褒め称えたいレベルだったりする。

実は使ってるPCが、接続に正式対応してないMacなんだけど、一応テキスト吸い出せている。
立ち上げ直さなきゃいけないし、認識しづらかったりするけど。

実はこの文章も出先でポメラで書いたのを、PCで多少いじったもの。
使い慣れてないので、まだ危なっかしいけど。
実は訪問先で話題にしていた方がいらしたので、取り上げてみた。
欲しいと感じる類の人には、多分便利な道具だろう。

文章書く人、こんなデバイス、いかがでしょう？