僕はネコ(続編--- 長文です)
- カテゴリ:日記
- 2009/12/23 16:08:29
「続編」は 長文です・・・・・・覚悟してくださいね(=^.^=);
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男は どんどん接近してきた。
母ネコの心臓の鼓動も ますます高まる・・・
ついに 母ネコは 立ち上がり 半身引いたところで 前足をつっぱり 尻尾を ピンとたてた。
警戒のポーズだ。
「フゥ~ グォ~」
* * *
僕の兄弟たちも 起き上がり 母ネコの足もとにすがった。
僕は 出遅れてしまい、慌てて母ネコの足もとにすがりつこうとした時 男に すくい上げられ 捕まってしまった。
男は さらに 母ネコに接近してきた。
「グォ~」 少し押し殺した声で 母ネコは威嚇する。
あまりにも 男が接近してきたので 母ネコは どうしようもなく退いてしまった。
ついに 僕の兄弟たちも 男に捕まってしまったのだ。
* * *
男は 何かをしゃべったのだが 何の意味なのか よくわからなかった。
男は 僕らを 腕に抱きかかえ 母ネコの前を去った。
母ネコは 男に抱きあげられた僕らを見上げ 悲しそうな声を上げていた。
「フォ~」
また 時折 「ゴホォゴホ」と 咳をした。
連れ去られる僕らは 無力であった。
しかし なにかその男の腕の中に 暖かさを感じていた。
* * *
一夜が明け 昨日の雪も止み とてもよい天気になっていた。
縁側に 背の低いダンボールが置かれ 座ぶとんが敷かれていた。
そこに 僕ら 5匹の兄弟は 入れられていたのだ。
冬の午後のやさしい日差しにつつまれ 僕らは まどろんでいた。
そして光は 積もった雪に眩しく反射した。
庭先に 母ネコがあらわれた。
僕らは 母ネコを発見すると 「ミューミュー」とよんだのだ。
母ネコは あたりを見回すと近づき ピョーンとはねた。
白い肢体が しなやかに宙に浮き ストンと ダンボール箱の中央の座ぶとんの上に舞い降りた。
そして 僕ら一匹一匹を 順に 耳の先から 尻尾の先まで 舐めまわしたのだ。
* * *
昨日の男があらわれた。
母ネコは すこし身構えたが 逃げなかった。
男が ミルクとお皿に乗せたキャットフードをもっていたからだ。
男は 縁側に置くと そのまま去って行った。
僕ら兄弟は ミルクをなめ 母ネコは いままで長い間の空腹をうめるように がむしゃらに食べた。
* * *
こうして この男が 僕らのご主人 となった。
* * *
陽がのぼる前に 母ネコは どこかに出かけていた。
母ネコは 「ゴホォゴホ」という咳をしていたので 僕は寝ぼけていたけれどよくわかっていた。
母ネコは ご主人が起きる前に 鳩やねずみの獲って 死骸を 玄関に置かれていたのだ。
別に ご主人に いやがらせをするために 置いたわけではない。
鳩やねずみは のらネコにとっては 大の「ごちそう」なのである。
お世話になった ご主人に お礼をするために置いたのだ。
ご主人は すぐに わかった。
そして ご主人は 母ネコにやさしく話をした。
「どうも ありがとう。でもね、僕はハトもネズミも食べられないから・・・いらないよ」
母ネコは 小さくうなづいた。
次の日からは 母ネコは エビのテンプラや卵焼きを持ってくるようになった。
エビのテンプラや卵焼きは 時には泥だらけであった。
どうやら 近くの「そば屋さん」から こっそり盗ってきたらしい。
母ネコは なんとかして お礼がしたかったのだ。
ご主人は 母ネコに 今度も やさしく話をした。
「いつも ありがとう。でもね、エビも卵焼きも要らないよ。何も要らないから・・・ずっとここにいていいからね」と・・・
そして 母ネコは 今度も小さくうなずき もう何も持ってこなくなった。
* * *
母ネコは 「コフォッ」と咳をした・・・
そして しばらくして 姿を消したのだった。
(続く)
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最後まで 読んでくれてありがとうございます。
すいません。
さらに 長文で 全部書ききれないので、今日はこの辺で・・
続く~ =^.^=
コメありがとう。
もう 続きを書きましたが やはり 連続ものは 読む方も書く方も 疲れるのかな と 思いました^^ 簡潔に終わるものがいいですね~
いつも コメありがとう。
うん 咳がキーポイントでした^^
もう 続き書いちゃたんだけど 長い話は むずかしい??
やはり 簡潔に終了する 小噺がいいですなぁ^^
ウルウルしてくれて ありがとう(T_T)
実は そこが 狙い目だったのですが なかなかそういう話は書けませんでした。
続きを 書きましたが ちょっと 納得いかない内容となってしまいました^^
いつも コメありがとう。今回は オチはなさそうです^^
また、ゆっくり読みにきます。
咳に注目すべきかな?
やばい気がするぅ(´・ω・`)
早く続きがぁ><;;;
もうZUKKYサンほんとにすごすぎwwww★