父の背中ときよしこの夜
- カテゴリ:子育て
- 2009/12/16 02:30:21
私はクリスマスというのが、あまり好きではなかった。
小さい頃から両親ではなく祖母に育てられたため、サンタクロースの存在も認識していなかった。
クリスチャンでもない日本人が、何故この日だけ大騒ぎするのだろう?。
私はクリスマスが来る度に、早く終ってしまえばいいと思っていた。
1967年、私は生まれた。
私が生まれて一番喜んだのは、祖母だった。
何でも、私の母から私を奪ってしまう勢いだったとか。
私自身の記憶が無いのではっきりした事は言えないが、祖母の異常なほどの私の可愛がり方が原因だったのかも知れない。
私の両親はその後、私を育てる事を放棄して離婚した。
私はそのまま祖母に育てられ、親父は失踪した。
それ以来、私の両親は死んだ事になった。
両親のいない子供である私は、祖母と2人っきりで生きた。
両親がいないというネタで、近所の子供からからかわれる事もあったが、私はからかう相手に哀れを感じた。
「こいつはお父さんもお母さんもいるのに、なんて弱いんだろう・・・。」
少しスレた少年招き猫は、それでも明るく成長した。
その頃親父は、土方などの仕事を転々としていた。
自分の稼いだお金は、貯金するでもなく全てギャンブルと酒だった。
これが私の親父が自分の息子を育てるという義務を放り出して、行っていた事の全てだった。
親父が再び私の前に現れたのは、私が小学4年生の事だった。
学校から帰ると、その男は祖母と一緒に私の家にいた。
その男は私の叔父と名乗った。
一緒に食事をしてその日その男は帰ったが、それからたまに私の前に現れる様になった。
休日などに現れては、私を遊びに連れて行ってくれたり、キャッチボールをしたりした。
その男はとても楽しそうだったし、私も楽しかった・・・。
それからしばらくして、男は祖母と大喧嘩をして、また私の前から姿を消した。
そしてその後、私は祖母からあの男が私の親父だと聞かされた。
親父が再び私の前に姿を現したのは、私が二十歳の頃だった。
話を聞くと、親父は心を改め私の為に貯金をするという。
”何時から?”と聞くと”明日から”と親父はこたえた。
私は親父が心を改めたとは到底思えなかった。
私の予想通り、親父が私に金をくれる事は無かった。
それでも、たまに姿を現すようになった親父は、他人に迷惑をかけるではなく、自分の力だけで生きていた。
親父が私に迷惑をかけたのは、私が結婚する少し前だった。
パチンコ屋で突然具合が悪くなった親父は、私の家に訪れしばらく泊めてくれと言った。
親父は高熱の中、意識が混濁し、私は救急車を呼ぶ事になった。
病名は髄膜炎だった。
そのままICUに入院し、医師は万が一の事もあると私に言った。
そのままICUに入院し、医師は万が一の事もあると私に言った。
どうしようもない親父だったが、悪運だけは強かったのだろう。
親父は生還した。
著しい難聴という代償を払って。
幸か不幸か、親父は障害者の認定を受けた。
私は役所で手続きを取り、親父の面倒を見る義務を解除した。
私はそんな冷たい人間なのだ。
親父は今も私のマンションから程近い、ワンルームの賃貸住宅で一人暮らしをしている。
市役所から出る生活保護を、自分の為に使いながら。
やはり貯金は全然していない。(お金を何に使っているのかは、想像にお任せします。)
そんな親父を、私は月に一度家に呼び、孫の顔を見せてやっている。
しかし、親父はかわいい孫の声を聞く事は、一生できないのである。
私の息子も親父にとても良く懐いている。
私の息子も親父にとても良く懐いている。
今年のクリスマスは、親父を呼んでやろうかな・・・。
息子には、クリスマスを嫌いになって欲しくないから。
親父は孫である私の息子を抱く度に、とても嬉しそうに言うのである。
「やっぱり孫ってのは、かわいいものだなぁ。」
^^v
うむ・・・恨みやら凹みはないなぁ。
ただ、軽蔑と恥はやたらとありあり。。。
そんな父も、私にとって反面教師にはなってるのかな。
まぁ、本人が手話でも覚えようとか、そういった生きる努力をしてくれれば
私もお助けする努力を惜しまずいたそうと思います。
でも、そういうのが見られないんですよねぇ・・・。
まぁですねぇ、実の父の面倒も見れん男ですからねぇ。
周囲は冷たい息子って事になってるでしょうね。。。
父に喜んでもらおうとは、微塵も思っていないんですよ。
ただ息子にですね、いいクリスマスをやってやりたいって、それだけです。
こんな私でも、サンタ役をやれるのですから
ありがたく拝命ですよ。。。
煩ってすぐですね、補聴器とかの手配をしたんですよ。
本人がなんとなく他人事で、何でもいいやって感じなんですよね。
周りが一生懸命やってるのにですね。
それで「俺は耳が聞こえないのに!」って言いやがるもんで、いつもむかついて終わりっす。
まぁですね、耳自体がダメなのではなく聴覚を司る脳の方がダメになっているって事らしいです。
だもんで、補聴器の性能も限界って事みたいですよ。
そこまでになるまで医者にも行かず、パチ打ってた報いでしょう。
それもヤツに相応しい処遇だと私は思っています。
いろいろご指南くださってありがとですっ!
お返事、年越しになっちゃいました。
ごめんなさいね~。
ん~まぁですね、私といたしましても「父」という認識は薄くてですね。
私という人間の製作者である事は事実なようですが、尊敬も依存もありませんし
本来無ければならない「感謝」も全くと言っていいほど無いんですよね。
こういう人間には、息子にはなってほしくない訳であります。。。
自らの家庭環境を呪うなど、よわっちぃ人間のする事であって私はそんなにはなりたくないと
そればかり考えて生きてまいりました。
それが正しいのかすらわかりませんが、これからもそれは変わらない私の考えです。
少なくとも、幼児体験や家庭環境をいい訳にはしたくありません。
それだけですねぇ。。。
うん、生きてゆくのは大変でやんすねぇ。
生きて、食って、呼吸して、それだけでも大変なパワーが必要だと思います。
生きてゆく事への引き換えとして、捨てなければならないものもあって
今までずっと当たり前のように持っていたものすら、生きるために手放す事もあります。
こんな人にはなりたくなかったなぁって、思う事もあります。
それも生きてゆくために、仕方の無い事なのかもしれません。
私は思うんですよ。
それでも、そんなにしてまでも生きていたかった命の事を。
だから私はリスカの彼女の気持ちも解できているつもりです。
私も息子という存在が無ければ、私もそうなっていたと思いますから。
お話が脱線しましたが。。。
親孝行のつもりはこれっぽっちもありませんが、せめて息子のために父を迎えようと思います。
たまに思い出してぼやいても、恨みの凹みも無いところが潔くて良いな。
KINACOの言うとおり、聞こえは大事だから
なんとか助けてあげてね。
キアヌ君のサンタが、キアヌ君のお祖父ちゃんのサンタにもなってあげてよ。
キアヌ君にも、お父様にも・・・もしかしたら最高のクリスマスプレゼントを贈ろうとしていらっしゃるのですから。
そんな素敵なサンタクロース、他にはいないですよ。
私も、なりたいです・・・。
アドバイスしてあげて。
まだ働いて自分で生きていかなきゃいけないこと。
汗をかく人間であること、
車のとおりが多いところで生活するので両方がないと聞こえが危険に密着していること。
この三点をどうか「補聴器購入の程度認定」で病院にいくとき、一緒に行ってお医者様に話してあげて!
それがうまくいけば、満額の補助金受けれて、少し足せばいい補聴器が買える。
会話が無くなれば、孤独でボケます。
ボケれば、放棄してもどうしてもあなたに比重はかかるよ。
重度難聴ね。
両の耳が90デシベル以上ね。
それならなおのこと、いい補聴器でないと絶対に可愛そうです。
私が聴力測定をしているのでないのでなんともいえないけれど、いい補聴器でも
調整しだいで快適にもなるし、失望もします。
よい店選びも手伝ってあげて!
落ち着いた日々が多く、ちっぽけなちっぽけなツリーを父が買ってきてました。
赤と青とグリーンのライトがキラキラとして、見飽きることなく見つめていました。
ケーキも25日の半額になった投げ売りしか買えなかったけど
いつも走って買いに行っていました。
だから、今でもクリスマスイルミネーションが好きです。
わたしのブログにも書いてありますが、わたしも父を捨ててきたというか
そうせざるを得ませんでした。
招き猫さんのお父様は、まだ生きておられ、孫をその手に抱く幸せを
与えてあげられたのだから、もう、十分に親孝行だと思いますよ。
生活していくのは、大変ですもの。
すべてを背負うことで共倒れになることが最悪です。
招き猫さんと本当に良く似た境遇の女の子の話に涙したことがあります。
彼女を出産後お母さんは亡くなり、ショックでお父さんは失踪
おばあさんが育てられているのですが、高齢で力が及ばないことがあったのでしょうか。
女子高生になったその子は、リストカットを繰り返す心に深い傷を抱えた少女に
なってしまったみたいなんです。
キアヌ君に大切なことは、憎しみ合ったりする姿を見せないことですね。
赦すということを学ぶ、これは生きていくうえで大きな財産になると思います。
でも、赦す側は、不条理なことをされて、納得がいかず、かなりしんどいものです。
それでも、キアヌ君の為なら、きっとできる。
そう思わせてくれる、キアヌ君は本当に宝物ですね。
頑張らなきゃね。招き猫さん。。
コメント、早っ!
う~んキアヌが他の子供たちと同じように、ワクワクしながらクリスマスを迎えて欲しいですからね。
私のようになって欲しくありませんから。
父はともかく、母はやはり辛かったと思います。
まぁ、いずれにしても当時の当事者たちが決めた事です。
私はそれを受け入れるしかありませんからね。
ж樹里жさんは素敵な方ですね。
感謝をする事は素晴らしい事です。
私ももっと感謝しなければ。
ж樹里жさんを見習って。。。
招き猫さんはつめたい人間じゃないです。
クリスマス。
きっとキアヌくんはクリスマスを嫌いになんかなりません。
招き猫さんからも天国のお母さんからも、とっても大切に思われてますから*
親父さんからも。(ついでに樹里からも。)
招き猫さんのご両親が、どのような気持ちで離婚したのか樹里は知りません;
でも親父さんは、招き猫さんがキアヌくんを思うように招き猫さんのこと
思っていたのかな~て思います!
信じるものは救われる。
あたしは神様も仏様も運命も全部信じてます*
クリスマスは神様の生まれた日。
なので私はクリスマスには天国にいるかもしれない神様に
「1年成長させてくれてありがとうございました。
お誕生日おめでとうございます。」こそーりとつぶやくようにしています(