わかって言ってる? その言葉
- カテゴリ:映画
- 2009/12/12 22:27:01
この冬みたい映画?
強いて言えば、になるけれど、タランティーノが監督した『イングロリアス・バスターズ』かと。
戦争をしっかりと、でも「悲惨だよね、可哀想だよね」にせず娯楽物として描きたかったという監督のインタビュー記事で興味がでた。
当時のヨーロッパでは何カ国語を話せるかで生死が決した、という点が描かれているらしいのは、不自由ないのは日本語のみ、英語もあやうい人間としては恐ろしい。
しかし、最近どうにも出不精な上、他で立て込んでて劇場に行きづらい。
DVD待ちになっちゃいそうだな~
関係ないけどタランティーノって、イッちゃった役を俳優として演じてると見事にハマる。
監督作より先にそっちを見てしまったので、サービスたっぷりにインタビューに答える映像を見て、あたりまえなんだけどギャップに驚いた。
映画監督だと思っていた人が「えっ?」と思うような演技して、プロモーションで見せる顔は180度違う陽気で茶目っ気のある様子なんだからビックリする。
ちょっと話題がずれるけど。
別の冬映画の宣伝でその主演俳優さんが来日していたのだが。
その人について、某局のアナウンサーがこうのたまった。
「○○はアウトローですからね」
……失礼な。
『アウトロー』というのは本来、法の埒外の者、重罪を犯したために共同体から追放され、法の保護を受けられなくなった者を指す。
法で守られない存在なのだから、当然、被害者の遺族(追放を宣言されるのは殺人などの重罪が多い。被害者が存命の場合は本人)は追放者に復讐すべく行動する。
(殺された者があればその名誉のために一族の者が復讐せねばならない、という『血讐義務』という考え方があった)
追放者は森の獣と同じく、狩りたて、殺してもよい存在だった。
追放者の側も当然自衛する。自身を守ってくれない法をもう考慮に入れない、その余裕もない。
共同体の側の人間からすれば、追放者は野獣と同じく、手に負えない、恐怖の対象だった。
これとベルセルク(狂暴戦士。動物の毛皮をまとってその霊威を降ろし、狂乱して戦う戦士。戦闘後には虚脱状態になったという)などの伝承のイメージなんかも一緒になって『狼男』が出来上がったと言われている。
……それくらい物騒なものなのだ、『アウトロー』というのは。
犯罪者、それも一族が助けることを禁じられるほどの重罪を犯した存在のことだ。
斜に構えた人、皮肉屋や個性派のことじゃない。
来日した俳優さん、エキセントリックな役をやりたがるけど、子煩悩でファンへのあたりも柔らかい。実は喧嘩だのなんだので逮捕歴はあるのだけれど(いや、逆にだからこそ気遣った方が、ってのもある)、アウトローはあんまりじゃないかい?
一般の人がこのテの使いかたをしてもあまり気にしない、お酒の席だったら(自分の趣味の範囲の話なので)話のネタの口火に面白いかな~くらいだ。
ただ、アナウンサーとしては不味いだろ、とひっかかってしまった。
立ち位置がユニークな人、と褒めたつもりで誹謗になりかねない。
誤解をふせぐために、もう少しだけでいい、言葉は大事にした方がいい。
なんたって、商売道具なんだから。
阪神大震災、うちも実家が須磨なので、放送メディア情報は重宝しました。
当時大阪在住で、情報を頼りに大回りして炊飯器を持って行ったことを思い出します。
って、また横道に膨らませて申し訳ない・・・。
悪気もないのに相手に無礼千万言ってるわけで、そのうち大事にならないかとハラハラします。
(特に、たまたま好きなジャンル近辺派生の言葉なので気になってしまいました)
出不精もありますが、面白そうなことをキャッチするアンテナが低くなっている気がします。
なかなかフィクションが楽しいと感じられなくて弱ってます……
絵夢さん
……自分もあまり人様のことがいえる人間でもないのですけど。
たまたまヘンにこだわってしまう部分の言葉だったので、つい突っ込んでしまいました。
この手の誤用って、その気もないのに人と摩擦を起こしてしまいそうで怖いです。
NHKに関しては、なにより災害時に被災者のための情報をながす局として重要かと。
阪神大震災で身に染みました。
配信記事なんて誤字脱字、誤用は当たり前のようにありますからねぇ。
入力オペレータのミス・・・なんてのは言い訳になりませんよね。
入力だけだろうがなんだろうが、マスメディア関係者には違いないんだし、
チェックしてないってことだし。
そう点でいうと、民放と比較して、NHKの存在って必要なのかなぁと思ってしまう。
て、話が逸れましたね(^^;。
アナウンサーには悪気はないんでしょうけどね。
観たい映画はいっぱいあるのですが、やっぱりどうしても出不精になっちゃうとなかなかですよねー。
私も観たい映画はありますが、休みの日にわざわざ映画ってのもなーって、めんどくさくなっちゃいます。