「お久しぶりです、ティキ」
ブラックとアークの間に火花が散る。
殺気同士が交じり合い、少しでも気を抜け ば気絶するほどの威圧感が漂う。
「へー、少年がボスになったのか…」
「行っておきますが姫は渡しませんよ?」
「それは困るんだよな…返してくれる?」
「無理な話ですね」
二人とも引かない。
話し合いでは、無理だと思ったティキは笑みを浮かべて吸っていた煙草を地に落 とす。
「少年の事、結構好きだったのに残念だ」
ティキはそう言って右手をあげた。
すると、手の平から何万の蝶が現れる。
「ティーズ行け」
蝶たちは奇怪な声を上げてアレンに襲い掛かる。
アレンもイノセンスを発動させ 立ち向かう。
白い鎧が蝶を飲み込み破壊していく。
ティキは口笛を軽く鳴らし楽しそうに笑った。
やっぱ、無理か。と付け加えて。
「なら本気で行くぞ?」
ティキの言葉と同時に数人のアークの者が現れる。
「あの吸血鬼がいるじゃんよ」
「ヒッ、殺ス」 ジャズデビ兄弟
「姫~、助けに来たよぉ♪」 ロード
「ロード、怪我しないように」 シェリル
「主の大切な姫、返して貰う」 ルル=ベル
「甘いのは好きか?」 スキン
アークのS級ランクばかりが出そろった。
このメンバーを皆はノアと呼んだ。
「願う事なら誰も死なないポーカーが良かった―…」
ポツリと呟いたアレンの後ろには数名のブラック。
神田、ラビ、リナリー、クロウリー、ブックマン、マリ、ミランダ、チャオジー 。
「さぁ、ラストダンスと行こうぜ?少年」
ティキは妖しく微笑み開戦のベルが鳴った。
―ドゴンッ!!
地響きが唸り地が割れる。
金属音が交わり空気を震わした。
「へぇ、少しは強くなってんじゃん?」
「これでも、ボスですから」
言うねぇ、とティキは微笑んだ。
ティキはまだ本気を出していない。
もちろんアレンもだ。
「何故、姫を必要とする?」
「それは、言えねぇな…」
ティキは急に真剣な顔になって言う。
アレンは剣をティキに振り落とした。
「じゃあ、少年はなぜ姫を必要とする?」
ティキはその一振りをかわして地に降り立つ。
それを追うようにアレンも地に足を付け、剣をティキに向けた。
「姫は僕の―…」
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