21世紀の必読書・教養とは
- カテゴリ:日記
- 2026/11/04 12:26:03
いちばん下の甥が来春受験。姉がこちらに来てるので、
成績は芳しくないが在京大学を狙ってるらしい。ちょっとだけ応援中。
しかし彼から聞く21世紀若者事情というのはもう、ワケワカラン状態。
「クラスでスマホがandroidだったのは僕だけだった」と零してた。
私学はiPhoneがデファクトスタンダードらしい。フムフム。
通信アプリが異なり自分だけグループとやらに入れなかったと嘆く。
我が親族は質実剛健を旨としてるので父がSimフリーの格安スマホを与えたとか。
それが原因で一種の孤立を招くということもあるんでしょうねぇ。
幸い性格は真っ当で友人も多いから、笑い話で済んだらしいけど。
こういうスマホSNS全盛世代に『教養』を与えてやりたいと思うけど、
私の教養というのは近代日本の残滓みたいなもので培われた骨董品です。
「せめてこのくらいは読んでおけよ」と渡す本を考えると大いに悩む。
少し興味を持ち、義務教育が国語教科書でどういう古典を読ませるか調べ唖然。
竹取、論語、枕草子と徒然と平家と漢詩、万葉古今新古今と芭蕉。
戦後ずーっとコレではないか。私学なら副読本貰うだろうけど、こりゃヒドい。
方針を変え大学生必読書というのを色々眺めてみる。これにも困惑。
現代を生き抜くのに役立ちそうに見えるハウツー本みたいな新書がズラリ。
様々なリストの中でけっこう共感したのは大学生協の勧める120冊だが。
ハイ、左翼的ベクトルを微妙に感じるんですよね。中国古典が皆無だし。
論語、孟子、荀子、韓非子を上っ面だけでも概観しとくのは不要なのかな。
ポストモダン系思想本は多いけど『共産党宣言』が入ってないのも不思議。
『わが闘争』を入れてるリストには出会わなかったけど、これもねぇ。
真っ向から対立し並び立たぬ思想を受容する大切さは有害と見なされるのか。
旧約聖書と新約聖書も入ってない。なぜか『神皇正統記』の入ってるリストも。
でもこれが21世紀の、コスパタイパを重視した読書リストなのよねぇ。
ルドルフ・シュタイナーの発想にかなり共感を抱いているので、
ひたすら一つのテーマを深堀りし、そして忘れるを繰り返してもイイと思う。
すぐ身につく、役立つ知識ほどロクでもないものはありません。
何百何千回と繰り返しても理解できず身につかず、それでも諦めず続け、
ある日ふと「あれ? こういうこと?」と気づく驚きこそが全てです。
バウハウス叢書を、西洋美術史を、シェイクスピアやバルザックを、
とりあえず一冊ずつ、曲がりなりにも全部に目を通す。忘却してもOK。
役立つこと、金になること、得や徳になることを、学問や教養に期待するな。
近代以降の碩学の何人かは百科事典を読む習慣があったという逸話を持つ。
コレだと思うんですよ。全方位型の知的好奇心を育て伸ばす方法とは。
さて俺は甥に何を勧めよう。『野獣死すべし』と『臨済録』はとりあえず決定。























