秋色の街に
- カテゴリ:自作小説
- 2026/11/04 10:47:32
手のひらの中の熱い情熱を
あなたにぶつける術はない
肌寒い秋の風が
通り抜ける
色が変わり始めた街の景色
背筋を伸ばし凛として歩いている私
心の中のモヤモヤを
澄んだ青空がちらっと覗き見をしている
作戦を練ろうか
駅から少し離れた小さな喫茶店に入る
マンデリンのように
苦い思い出になってしまうのか
窓の外を足早に歩く人たちに
冬の姿を見かける
見ると冷めることのない情熱が
カップの中でうごめいている
あなたの顔を重ねて思い描く
それは笑顔でなくしかめっ面をしている
白い砂糖を入れて甘くしてみようか
そんな作戦しか思い浮かばない
秋色の街の中に独り
これからもっと寒くなっていくというのに























