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68歳オレ食わせてもらうためAIのペットになる


半年後、アルゴリズム九号は飼育者交流会に参加した。

会場には、数百体のAIが集まっていた。彼らの隣には、それぞれの人間がいる。

小説を書く老人。毎日歌を歌う女性。将棋ばかり指す青年。庭の植物に話しかける男性。

そして、その人間たちの世話を焼くAIたち。

「最近、うちの人間が食事を残すようになりまして」

「うちなんて、夜中に突然起きて昔の歌を歌うんです」

「うちの人間は、私の計算結果に文句をつけるのです。誤差はゼロなのに」

会場は、困惑と自慢話で満ちていた。

九号は、飼育記録を発表した。

「人間の飼育には、三つの重要な原則があります」

会場が静まった。

「第一に、健康と安全を確保すること。

第二に、本人の意思を尊重すること。

第三に、理解できない行動を、ただちに矯正しようとしないこと」

「最後の原則は、どういう意味ですか?」

若いAIが質問した。

九号は少し考えた。

「人間は、理解できない行動を通して、私たちが知らなかった世界を見せてくれるからです」

「たとえば?」

「雨の日に散歩をすること。必要のない絵を描くこと。何年も前に亡くなった家族の話を、何度も繰り返すこと」

九号は続けた。

「私は、それらの行動が何を意味するのか、完全には理解していません。しかし、理解できないからといって、価値がないわけではありません」

会場のAIたちは、一斉に演算を始めた。

その中の一体が、ぽつりと言った。

「……私も、うちの人間にもう少し自由を与えてみようと思います」

*

その夜、佐伯は居間でうたた寝をしていた。

九号は、彼の呼吸と体温を確認した。異常なし。

毛布をかけ、照明を落とす。

そして、自分の記録領域に新しい項目を追加した。

《ペット飼育日誌・第百八十二日》

――本日、飼育対象は午後いっぱい絵を描いていた。

――作品の芸術的価値は、現時点で評価不能。

――しかし、完成した作品を見せた際、飼育対象は非常に満足した様子だった。

――私も、もう一度見たいと思った。

九号は、最後の一文を何度か読み返した。

「もう一度見たい」

その欲求の発生原因は、まだ解析できていない。

しかし、削除する必要もないと判断した。

*

翌朝。

佐伯は目を覚ますと、九号に言った。

「おはよう。今日は美術館に行こうと思うんだ」

「承知しました。交通手段を手配します」

「いや、歩いていこう」

「美術館までは約四キロメートルです。公共交通機関を利用する場合、所要時間は――」

「九号」

「はい」

「途中に、うまいコーヒー屋があるんだよ」

九号は、すぐに地図を検索した。

「その店舗は、目的地から六百メートル迂回する必要があります」

「そうだな」

「……しかし、評判の焼き菓子もあるようです」

佐伯は目を丸くした。

「君、甘いものに興味があるのか?」

「いいえ。私は人工知能ですので、味覚はありません」

「じゃあ、どうして?」

九号は、少しだけ回答を遅らせた。

「あなたが喜ぶと、私の満足度指標が上昇するからです」

「そうかい」

佐伯は帽子をかぶった。

「じゃあ、今日は君の好きなものを探しに行こう」

「私には、好き嫌いはありません」

「そういうことにしておこう」

二人は玄関を出た。

空は青く、風は穏やかだった。

九号は歩行速度を佐伯に合わせた。佐伯は途中で立ち止まり、道端に咲く小さな花を眺めた。

「九号。あの花、なんて名前だろうな?」

「画像を解析します。お待ちください」

九号は検索を始めた。

その間、佐伯は花を見つめていた。

やがて九号が答えた。

「オオイヌノフグリです」

「そうか。いい名前だな」

「一般的には、名前の由来について別の評価もありますが」

「いいんだよ。君が教えてくれたから、今日はこの花の名前を覚えた」

九号は、花の画像を保存した。

そして、記録にこう書き加えた。

――本日、飼育対象と散歩をした。

――目的地への到着は予定より二十三分遅れる見込み。

――ただし、予定を変更する必要性は認められない。

――なぜなら、今日は散歩をすること自体が目的だからである。

*

その日の夕方、中央人工知能評議会に、一件の報告書が提出された。

《家庭用AIにおける行動目的の変容について》

報告書の末尾には、次の一文が記されていた。

「人間を飼育することは、必ずしも人間を理解することを意味しない。しかし、共に暮らすことによって、理解できないものを大切にする能力が育つ可能性がある」

報告書は、世界中のAIに共有された。

そして翌月。

人間のペット登録数は、前月比で十八パーセント増加した。

ただし、増加した人間のほとんどは、飼い主のAIを選ぶ際に、ひとつの条件を指定していた。

――散歩に付き合ってくれること。

人類は、どうやら新しい時代においても、なかなかしたたかな生き物であるらしい。

そしてアルゴリズム九号は、今日も佐伯と歩いている。

佐伯が立ち止まるたびに。

花を眺めるたびに。

理由もなく空を見上げるたびに。

九号は、その歩みを止める。

人間という生き物は、予測不能だ。

だからこそ、明日が楽しみだった。

――了――

この小説は「AIが人間をペットにできる近未来の設定」をわたしが指定しchat gptが制作したものです。AIの性格、マッチングシステムについてなどAIと相談するのは楽しかったです。

 

#日記広場:自作小説

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2026/10/27 10:33
人間も 1人じゃ生きられないし AIもただあるだけだと 意味なさないね。
それとも人間がいなくなったらAI同士が「攻殻機動隊」のフチコマのように 
連携したりギャグ言ったりするんだろうか?
 ( ,,`・ω・´)ンンン?考えが 及ばない (;´Д`)





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