ロリ子と山姥
- カテゴリ:自作小説
- 2026/10/27 00:54:57
ロリ子はおばあちゃんのところにお使いに出されましたが、
寄り道しちゃいけないよ、というお母さんの言葉も忘れてふらふら、
気付いたら真っ暗な墓地に迷い込んでいました。
あら、困った、どうしよう、と歩いていると、お菓子でできたおうちが。
お腹が空いていたので、チョコレートの壁を剥がして食べてみると、
あら、これはおいしいわ!
バリバリと剥がしてどんどん食べていますと、
中から三人の山姥が怒って飛び出してきました。こらぁ~! うちの壁を食べてるのはどいつだ~?
ロリ子はびっくりして逃げ出しました。
しかし三人の山姥はどんどん追いかけてきます。
もう今にも追いつかれそうになったので、
ロリ子は手にしていた燭台を後ろに投げつけました。
ロウソクの火があっという間に下生えに燃え移って火の海に。
モンゴルの自然保護区の二の舞になるので、
良い子は真似しちゃいけません。
しかしおかげで、山姥たちは追いかけてこられなくなって、
ロリ子はほっとして足を緩めました。
が、少しすると、どうやってか火を越えてきた山姥たちが、
また、待てぇ~!と追いかけてきました。
急いで走り出しますが、追いつかれそうになり、
今度は髪の毛につけていたパレットを後ろに投げつけますと、
黒い大きな三角山が、どーん!とそびえ立ちました。
驚いて叫んでいる山姥たちを背後に、ロリ子はさっさと逃げました。
安心したのもつかの間、またまた三人の山姥たちが追いかけてきます。
んも~、しつこいなあ、ちょっとチョコもらっただけじゃん!
と思いつつ、ロリ子は仕方なく、
おばあちゃんにとお母さんから渡されたバスケットを投げつけました。
バスケットは大きな竹藪となって、山姥たちの前に立ちふさがり、
ロリ子はまたまた、すたこらさっさと逃げました。
そして気がつくと、おばあちゃんの家まで来ていました。
ロリ子は中に入って、ベッドに寝ているおばあちゃんに、
ごめんね、持ってきたもの全部なくしちゃった、えへ、と言いますと、
おばあちゃんは、いいよいいよ、おいしいお前が来てくれたら
もうそれだけで満足だよ、と言いました。
そこに寝ていたのは大きなオオカミでした。
オオカミは、ロリ子をぺろりと平らげて、
大きなげっぷをしながら森の奥へと帰っていきました。
三人の山姥たちはどうなったかって?
それは誰にもわかりません。
ロリ子のおばあちゃんはどうしたのでしょう?
実はおばあちゃんなんてそもそもいなくて、
ロリ子に手を焼いたお母さんがロリ子を捨てたのかもしれません。
だって、ほら、ヘンゼルとグレーテルも親に捨てられたお話でしたからね。


























